2016年3月12日土曜日

シャラポワが使っていた薬

テニスのシャラポワ 禁止薬物に陽性反応
シャラポワ選手が「メルドニウム」という物質を使用していて、ドーピングに引っかかり1年間の出場中止というニュース。
メルドニウムは今年から禁止薬物に指定され、シャラポワはそれを知らなかったという。
幾つかのニュースではメルドニウムが World Anti-Doping Agency (WADA) に登録されたということはわかったが、メルドニウムがどういう効能を持つのかわからなかった。

英語wikipediaによると
メルドニウムは「狭心症」「心筋虚血」等に対する薬剤として開発された。運動機能向上薬としてはそれほど科学的裏付けはない。他の薬剤との併用で慢性心不全患者での心機能の改善が2005年に報告されている。その後も幾つかの報告で慢性不全や急性心筋虚血等での効果が認められている。
メルドニウムはFatty acid oxidation inhibitors(脂肪酸酸化阻害剤)で、アスリートの耐久力や回復力を高め中枢神経の機能を向上させるとされている。しかし、その効果は十分に明らかにされたものではなく、その禁止には議論がある。
とのことだった。

薬理作用から運動機能向上への効果は理解はできなかった。本当に効果があるのだろうか??

2016年3月10日木曜日

「Hot mugshot guy」ことJeremy Meeksさんとやらはイケメンなのか

イケメンだと話題になったJeremy Meeksさんが刑務所から解放されたというニュース。

イケメン、、、
なのだろうか。
大分日本のイケメンの印象と違うような。アメリカはマッチョ主義だとはいうけど、にしても強面すぎるのではないだろうか。
でも、この写真は101,000 likesと12,700 シェアを獲得したという
整ってるとは思うけど、ヤクザすぎる


と思ったら、
http://karapaia.com/archives/52241226.html
その後、刑期を終えて出所したジェレミーは、ニューヨークのタレント事務所「ホワイト・クロス・マネージメント」と契約を結んでモデルに転身。
とのこと、、、
普通にモデルとして活躍しているらしい。やっぱりその後の写真もヤクザバリバリで怖い。ファッション関係の人もこんなのが楽屋にいたら怖いだろうに、、、
常に目が座っていて怖い。
tatooも中途半端なのがあるのもモノホンっぽくて怖い。。。

2016年3月7日月曜日

図解「人脈力」の作り方

図解「人脈力」の作り方読了
著者はパワフルな人だと思った。それに偉い人に好かれそうな人だと思った。
ただ、起業において大きなアイデアがあるわけではないとも思った。なので、「人脈だけで」という謳い文句もあながち間違いじゃないとは思う。
確かにこの本に書いてあることを参考に行動したらかなり偉い人と知己になれると思う。
ただ、それを続けるにはかなりのエネルギーもいると思う。

しかし、この手の人脈本を読んで思うのだが、力を入れるところが「偉い人に会う、覚えてもらう」というところに集中しすぎている気がする。偉い人に会って継続的に付き合いを作るのも「人脈」形成の一部だと思うのだが、そういう付き合いを継続するという視点の工夫はあまり書かれていなくて、出会いのところばっかり書いてある。その辺に不満が残った。


2016年3月6日日曜日

腐った組織はどうしようもない

いや、いまの医局のことだけど。
トップが完全に腐っているからどうしようもない。

教授が研究しかできないのに研究が鳴かず飛ばず。人事の能力は全くなくて人望ゼロ。むしろ病的に猜疑的で有能な人ほど外に飛ばしてしまう。
それで教授以下講師まで無能で害にしかならない人材しか残らなかった。

本当にダメになってしまえばよかったのに、生半可に良い大学なせいで人がそれなりに集まってしまって、なんとかギリギリで今まで維持されてしまってきた。

本当に腐った組織からはむしろ逃げ出すのが難しくなるということがわかった。
残った人たちはお互いが疑心暗鬼になって監視しあうようになる。お互いが逃げ出さないように。
集団として活発じゃないから正直仕事は楽だけど、モチベーションが低くてだれも雑用をやりたがらないから気を許すと仕事が押し付けられる。表面上仲は良いけど、助け合いはしない。仕事は保守のものばかりでチャレンジングなものがないから自分の成長につながらない。
それでも一人辞めると残った人のやらなきゃいけない仕事が増えるから、なんとなく辞めにくい気持ちになってしまう。
本当ならそういう組織こそすぐにやめないといけないのに。悪いサイクルしかない。

医局講座制は本当に改革すべき。少なくとも、教授の上にある教授会などがあまりにうまくいっていないときは介入できるようにするべき。何年同じことをうちの医局はやっているのか、、、

2016年2月27日土曜日

大阪梅田の暴走事故車のニュースとてんかん

大阪梅田の暴走事故車のニュースで死亡した運転手が大動脈解離で意識を失ったために車が暴走したとの情報。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160227-00000001-nnn-soci
これを受けて一部インターネットではてんかん患者の運転免許問題との異同を議論する向きもある。


慢性の不整脈疾患など一定のリスクで意識消失を起こす可能性のある疾患患者が運転可能とすべきかについては、てんかん患者における運転免許問題と同様に考えられるべきであり、 実際に現行制度ではそのようになっている(運転禁止が疾患指定の条項ではなく症状指定の条項になっている)。
しかし、今回のケースはそれとは関係ないんじゃないかなぁ。だって、この亡くなった運転手は事前に大動脈解離のリスクを認知予見していないでしょ?慢性の疾患ではなくて急性の疾患だから議論は別なのでは。
今回のケースを疾患と運転免許保持の問題と捉えてしまうと、すべての運転免許保持者で急性の意識消失する疾患を発症するリスクを勘案して保持可能性を吟味しないといけなくなるじゃん。

2016年2月26日金曜日

病院口コミサイト

病院の口コミサイトって全然流行らないよね。
レストランの口コミサイトはすごく人気なのに。

どの病院口コミサイト見ても、コメントがあって1、2件で全く書き込みがない。
これってコアなレヴュアーがいないからなんだろうな、、、
レストランの口コミサイトはレビューを趣味や下手したら仕事みたいにしている人がいて、毎日のように外食をしてそれぞれのレストランにレビューをつけている。
でも、毎日のように違う病院にかかって病気を診てもらう人なんていないしね。
たくさん病院にかかりまくるのはドクターショッピングで嫌われるし、むしろそういう人のレビューは信頼性が下がるし。

でも、病院の患者さんから見た評価を簡単に見られる場っていうのは今後も必要になると思うんだよなぁ、、、どうすればいいんだろう?

2016年2月23日火曜日

MacBook Pro 2016 リリースはいつ?

MacBook Pro 2016の発売いつやねん??
ずっとまってるぞこれ。
俺、3月末まで大学院生やねん。学割で買いたいねん。ずっと待ってるねん。
MacBook Pro 2010 mid 13inchがもう限界やねん、、、再起動しようとしても起動でフリーズするねん。「その他」でハードディスクの45%が占められててどうやっても開放できへんねん、、、もう音楽と写真でハードディスクがいっぱいで新しいデータが入らんねん、、、
だから新しいの買いたいねん!!なんとか3月末までにでてほしいねん!!

http://appledays.santalab.me/
この有名な発売日予測サイトでももう少しで発売になっているし、一時はウワサでは1月2月というのもあったけど、、、流石にもう3月末までのリリースはなさそうですね、、、

http://ggsoku.com/2016/01/macbook-series-2016-production/
これでの予想は今年後半くらい。

http://www.youthhealthmag.com/articles/40069/20160221/apple-macbook-pro-2016-release-date.htm
では、15-inch Retina MacBook Proは500ドルくらい値下げ!されるかも!と。
んで、結局3月か4月のアップルのイベントか6月の WWDCを待たないと発表はないでしょうとのこと。

学割と新しくて安くなった製品を天秤にかけたら、数ヶ月待っても新しいの買うしか無いかな。

2016年2月22日月曜日

統合失調症がやってきた

統合失調症がやってきた ハウス加賀谷 松本キック
読了

まあまあ面白かった。芸人やら人の前に立つ人で統合失調症をカミングアウトするのは本当に難しいことだと思う。ハウス加賀谷さんはあのキャラなのでまああまりカミングアウトがダメージにはならないのかもしれないけど。
本が本当ならハウス加賀谷さんの統合失調症は少し発症が早くて視覚的な幻覚が多くてちょっと非典型的な印象。そこからの回復の過程には少し感動があった。症状が良くなった後は病気というより心理の問題で、相方の松本キックさんに連絡するか悩んだり、、、悩んで連絡したら受け入れられて、、、うーん。感動的。

ただ、この本を出すにあたって大塚製薬の関与はないのだろうか、、、それまで全然薬剤の話がなかったのが、後半になって突然の「エビリファイ」連呼、、、アヤシイ、、、実際にエビリファイが効果があって回復したのかもしれないけど、不自然なくらい唐突で連呼されすぎだと思った。
それさえなければ良い本。

2016年2月21日日曜日

清原のシャブにケビン山崎って関係していないのかな

今更ですが。覚せい剤で清原が逮捕されたけど、それにケビン山崎って関係してないのかなー。
ケビン山崎ってそうとう怪しいと思うんだけど。
全然ケビン山崎が指導して成績が上がったスポーツ選手なんかいないのに、なんか一部の人たちがやたらと心酔しているのがすごく不自然。
今は日ハムの中田翔がケビン山崎のところでやってるみたい(http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20150601/bbl1506011136002-n1.htm)だけど、これも怪しい、、、中田って見た目もまんま清原の真似しそうなタイプでしかもケビン山崎って、、、
ケビン山崎が覚せい剤使用の指導とかしてる可能性とかないのかな。

2016年2月20日土曜日

JBL FLIP3 購入

妻が妊娠したため、JBL  FLIP3 Bluetoothスピーカー 購入した。これは素晴らしいアイテム。
お値段はamazonで約12000円。
大きさはビールの500ml缶程度。
防水性能は IPX5(噴流に対して保護する性能を示すレベル)とすごく高い。びっくり。シャワーかけても大丈夫ってこと?
約3.5時間の充電で連続約10時間以上のワイヤレス再生
ポータブル/ワイヤレス対応 ブラック JBLFLIP3BLK
スムーズにbluetoothワイヤレスリンク接続でき、macbook proから再生できた。

すごく低音がしっかりしていて、高音がクリアでわずかだけど定位感もある最近はほとんどPCや安いイヤホンでしか音楽を聴いていなかったから、とても素晴らしく感じる。なんか新鮮。

今後は古いiphoneにいろいろな曲を入れて胎教に使用する予定。
ポータブルなのでスピーカーを抱っこして聴けば、胎児にも音楽が聞こえるかもしれない。20週ごろから胎児は音が聞こえるようになるので胎教として音楽を聴かせればいいと言われるけど、腹壁を通して音楽や声が聞こえているかは怪しいと思う。母親が話したり歌ったりしているのは体を伝わって聞こえているんだろうけど。なので、こういうポータブルスピーカーを抱いて聴かせるのは一つのアイデアではないだろうか。

Bose SoundLink Mini II と迷ったけど、こっち買ってよかった







2016年2月12日金曜日

レム睡眠行動異常って全部αシヌクレイノパチーなの?

レム睡眠行動障害はαシヌクレイノパチーとは限らない
レム睡眠行動異常(RBD)について、
「RBDはαシヌクレイノパチーに特異的なものではなく,特定の部位の病変により,レム睡眠における生理機能に変化が生じて生じる症候である」
 いや、そりゃそうだけど、、、このタイトルを読むとRBDを見たらαシヌクレイノパチーとほとんど決めつけていいと考えているように読めてしまう。
RBDって70%くらいがαシヌクレイノパチーじゃなかったっけ??このタイトルの書き方だと、マシャド・ジョセフ病(Machado-Joseph disease;MJD)みたいなすごくレアな疾患が否定できればあとは全部αシヌクレイノパチーと考えても良いってこと???と思ったら小脳性運動失調を伴うRBDでの話だった。タイトル悪いやろ、、、と思ったら結論はRBDが全部αシヌクレイノパチーじゃないってことを認識しなくては、、、とのこと。うーむ。結構純粋なRBDみるけどね。何年も経過を追うとαシヌクレイノパチーが明らかになってくるのかもしれないけど。

RBD患者のビデオ。
https://youtu.be/rFXYRQ9xPUA
激しい全身の動きが就寝中に見られている。このビデオでは脳波の提示はないが、この激しい動作がレム睡眠期に一致して出現するのがRBDで、おそらくこの患者さんはレム睡眠期で寝ていて、覚醒していないってことだと思う。

2016年2月11日木曜日

アメリカの返品文化

アメリカでは12月上旬にクリスマスツリーを買って、1月下旬に返品する人がいる。

アメリカで苦戦するユニクロ、原因は返品条件の厳しさか?
アメリカ人の返品する勢いはマジですごい。大手量販店には「返品カウンター」があって、クリスマス後などはそこに長蛇の列ができる。
プレゼントでもらったものを返品してお金に換えるのだ。プレゼントをあげる方もそれを前提にしていて、プレゼントにレシートをつけて贈る。返品しやすいようにだ。
カウンターの店員も持ってこられた商品を全くチェックすることもなく、いつもどおりのかったるそうな態度で受け取っては返金していく。

友人はマウンテンバイクのサドルを買ったのだが、装着して一回目のライドで転倒してサドルの表面の皮に切れ目が入ってしまった。しかし、彼はそのサドルを返品しようとしていた。さも当然のように。
さすがにこれは受け入れられなかったようだが、彼は「箱も取ってあるしレシートもある」などと相当頑張ったみたいだ。

こういった行為は日本では強いマナー違反と捉えられるし、ほとんどの人はこんなことをすると「恥ずかしい」と思うのではないだろうか。
上記のユニクロの記事はさもありなんという感じで、現地ではとても大変だと思う。
でも、ボストンの同僚は何人かユニクロ着てましたよ。コンセプト的にはアメリカ、特にボストンでは好まれるタイプだと思う。

2016年2月8日月曜日

Dave Mirraが自殺

BMX Superstar Dave Mirra Found Dead
http://www.pinkbike.com/news/dave-mirra-dead-BMX-at-41-2016.html
BMXバートのトップライダーだったDave Mirraが亡くなったというニュース。
Dave mirraはX Gamesで1995から2009年まで2006年を除いて毎年金メダルを獲得している本物のトップライダーだった。
X gameでダブルバックフリップをメイクしたDave Mirra。本当にかっこいい。

死因は自殺。Dave Mirraは41歳で、自分のトラックの中で拳銃自殺しているのを発見された。

二人の子と奥さんを残した死で、明らかな自殺だったとのこと。
BMXでX gameなどで活躍した後には、ラリーカーレースに参加して好成績を納めていたり、最近ではトライアスロンの大会にも出場していたという。そういったニュースからは抑うつなどの症状は読み取れない。
ドラッグの問題があったかどうかも明確には書かれていないのでわからない。
こういうエクストリームスポーツ系の人で自殺って珍しいような気がする。衝動的な人は多そうだけど、暴力とかそういう方向に衝動が向かいそうな気がするけどね。それよりドラッグ関連で身を持ち崩す人が多いと思うのだが。
記事を読んでも自殺の原因はよくわからず、検索しても良い情報は得られなかった。

R.I.P

かつてのDave Mirraの映像。Ride BMXで紹介されていた。
現在のトップライダーと比べると滑らかさのようなものがなく、トリックとトリックの間がスムーズでないような感じがあるけど、それが逆にかっこいい。
一つ一つのトリックはもうすでにこの時代に完成されていて、エアの大きさも十分すごい。

2016年2月7日日曜日

私が出会った殺人者たち

私が出会った殺人者たち 佐木 隆三
読了

殺人犯を主要テーマとして多数のルポ、小説のある筆者渾身の作。
裁判や収監中の面会などでの殺人者たちの様子や経緯を淡々と記している。
非常に多数の殺人犯が出てくるが、中には松本智津夫(麻原彰晃)や福田和子、林真須美などといった有名な殺人犯の様子も出てくる。理性の効いた抑えのある文体で、犯人たちとも一定の距離をとって付き合いをしていた様子が伺えるが、その中でも林真須美などには悪い印象を持ったようで、厳しいことが書いてあるのが面白かった。

一部の殺人犯とは収監中の面会のみではなく、収監前から取材を通した交流があったり、殺人犯自らの手記の出版に絡んだ交流があったりして非常に興味深かった。「記者」の取材方法も様々だと思うが、佐木さんの取材方法はかなり大胆であり、驚かされることも多かった。
後に逮捕される犯人を取材して交流が深まり、その犯人が運転するトラックの助手席に乗らせてもらって長距離を移動したり、、、怖くないのだろうか?
親好を深めたはずの犯人から最後は取材料と称して金銭を脅すような形で無心されたり、、、やっぱり殺人犯ともなるとクズだと思った。
手記をさっさと出版しないと死ぬと脅されたり、、、やっぱりクズだと思った。
この作者にしか書けない内容なのは間違いない。

内容は濃いが、事実を淡々と記載するタイプであり、読んでいて少し飽きるところがある。でも面白い本。

2016年2月5日金曜日

精神医学雑誌の薬物中毒の死亡リスクの論文

過量服薬による致死性の高い精神科治療薬の同定―東京都監察医務院事例と処方データを用いた症例対照研究―

東京都監察医務院における医薬品中毒による死亡症例と調剤薬局における処方症例を比較した症例対照研究
pentobarbital calcium,chlorpromazine-promethazine-phenobarbital,levomepromazineとflunitrazepamの4剤で中毒による死亡リスクが高いという結果。
高い順に
pentobarbital calcium:ラボナ
chlorpromazine-promethazine-phenobarbital:ベゲタミン
levomepromazine:ヒルナミン、レボトミン
flunitrazepam:ロヒプノールやサイレース
とのこと

ラボナはさすがにもう僕は処方することはないだろう。いまさら処方する医者がいるのがびっくりという古い薬だ。他の薬でいくらでも睡眠の調整はできるし。こんなバルビツール酸系が危ないというのはもう常識で繰り返しいうことではない。
ベゲタミンは危ないのはわかってても、他の薬で睡眠がとれない、衝動性の高い症例にはときどき出してしまうこともあるかもしれない。ベゲタミンはやめるのも大変。ベゲタミンを飲んでいる人は、いつもまずコントミンとフェノバールとピレチアに分解して処方して、それぞれを少しずつ減らそうとするんだけど、患者さんはすぐに根をあげて「元に戻してください」ってなってしまう。
ヒルナミン、ロヒプノールは今でも精神科一般で頻用されていると思う。無理に処方を中止する必要はないだろうが、過量服薬リスクの高い患者さんには避けたほうが良いだろう。コントミンよりヒルナミンのほうが危険というのは意外だった。

こういう話題になるとどうしても「危ないからこういう薬の処方は絶対ダメ」という極端な意見を出す人が出るが、それもなかなか難しい所。
他の薬じゃダメで寝られず、寝られないと衝動性が高まって危険な行動をとる症例というのは一定数いるわけで、過量服薬されてしまうと危ないのは知っていながらも、そういった行動を抑えるために止むを得ず処方せざるをえないことはある。
ラボナ:絶対ダメ
ベゲタミン:よっぽどじゃないと出さない
ヒルナミン、ロヒプノール:気をつけて使う
くらいが最適解かなぁ

しかし、この手の話になると松本俊彦先生は必ず一枚噛んでくるね。

追記
その後ベゲタミンは販売中止となった。(2016年いっぱいで)
https://www.shionogi.co.jp/med/download.php?h=62fda1e0b2918498edb453f29f879db0
安い薬でもあり、製薬会社的にも儲けも少なかったと思われる。長期に内服している人にベゲタミンをやめさせるのは一苦労だったが、今現在も長期に内服している人たちは販売中止になったらどうなるのだろうか、、、

2016年2月4日木曜日

「この人についていきたい!」と思われるリーダーになる話し方

「この人についていきたい!」と思われるリーダーになる話し方  五十嵐 健
アマゾンでも評価が高かったので読んだけど、それほど面白くなかった。
要はスピーチや営業などの時の話し方や話す内容の一般的な心得といったものを集めた本。
「リーダーになる」とか「ついていきたいと思う」という視点では物足りず、ちょっと題名のつけ方が悪いというか、内容にあっていないと思った

いろいろな自己啓発本や話し方本、仕事本にも書いてありそうな内容ばかりで目新しいものはなかった。
こういう内容でも製本されてそれなりに売れるんだから不思議だよなぁ、、、別に内容が新しくなくても、飛び抜けたものがなくても、同じような本が大量に売られていても、うまくプレゼンされれば売れてしまう。不思議。
題名のつけ方が「リーダー」にフォーカスしたような題名でうまかったのかな

2016年2月3日水曜日

野宿入門

野宿入門 かとう ちあき
野宿?と思って読んでみたけど、ようは「外で寝るのは気持ちいいよ」というだけの本。
野宿のもっと細かい技術とか、精神性とか、キャンプとの違いとか、、、そういうのはあまり知れない。
正直キャンプじゃダメなのか?キャンプでいいでしょ?とか思った。
しかし、著者は女性なんだね。意外。危ないでしょw
しかし、中学の頃から放浪癖があるみたいで、面白い人ですね。
危険なことにあったことがあるという記述はないけど、、、まぁその辺も野宿のベテランだからなのかなぁ。
でも、著者と知り合う機会があったら酒一緒に飲んでみたいなw 絶対おもしろでしょw

2016年2月2日火曜日

「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理

「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理
野球の「マネーボール」に影響を受けて書かれた本。
「経済学」とあるが、経済学や社会学で用いられるような統計的手法を使用してサッカーを分析している。「ジャパン」はなぜ負けるのか、と挑発的なタイトルは付いているが日本を小馬鹿にしたり批判したりする内容ではなく、分析上はわりあいポジティブなもので、日本は現状通りの勝率に収まっており今後対策をとれば改善も可能というものだった。

国の経済状態や人口、サッカー人口を比較すると日本は非常に高いポテンシャルを持っている。こういった指標で国々を比較するとわりあい有効にそれぞれの国の戦績を予想できる。しかし人口や経済規模で予想されるより良い戦績を上げている国がある。それが北欧の国々である。そういった国々の戦績をうまく説明出来る指標がある。それが歴史上これまでの西欧諸国同士での試合数である。「西欧はサッカー文化の中心」で、その中で最新の技術に触れることが重要であり、試合をしてそれを学び合うことで戦績が上がっていくという。
なので、日本は今後はもっと西欧諸国との試合数を増やしていくことで成績を上げられるのではないかという主張だった。
これはなるほどと思わせるものだったし、これまでの代表監督が繰り返し「強豪国との試合」を主張していたこととも合致していて面白いデータの見方だと思った。

本全体としては持って回った言い回しが多くって、読むのがだるい。もっとシンプルにデータの整理を紹介して、面白い意外な結果をみせてくれればよかった。そのせいで分量がすごく多くなってしまって言いたいことがうまく読み取れない。

あと、ヒディングのことを褒めすぎw

2016年2月1日月曜日

統合失調症のMRI volume study

統合失調症、左脳に特徴=深部の一部大きく-阪大など
統合失調症のMRIのボリューメトリーっていろんなところが縮んでるって言われて、結局どこも縮んでるんじゃないかっていう感じだったんだけど、、、
これも良いjournalに載ってるけど、「大きくなってる」ってのがポイントなのかなぁ、、、それとも皮質じゃなくて基底核で仕事をしたのがポイントなのかなぁ
こういうの見るとなにが良いjournalに乗るのかわからなくなってくる。
手法はもう全然古い手法だし、アイデアも別に新しくない。基底核に注目した人だって今までいなかったとも思えないし、、、

Regional Deficits in Brain Volume in Schizophrenia: A Meta-Analysis of Voxel-Based Morphometry Studies
Orbitofrontal volume deficit in schizophrenia and thought disorder. Motoaki Nakamura,
Neocortical Gray Matter Volume in First-Episode Schizophrenia and First-Episode Affective Psychosis: A Cross-Sectional and Longitudinal MRI Study Motoaki Nakamura

左のsuperior temporal gyrus(上側頭回) と左のmedial temporal lobe(内側側頭葉)が縮んでるのは確かなんだろうけど。

2016年1月31日日曜日

今の音楽に影響を与えていない音楽はダサい

『歳をとったら我々も演歌を聴くようになる』て話が、実際は『我々が聴いている音楽が「演歌」と同じ扱いになる』て事実
自分が青春時代に最新のものであったものが徐々に陳腐化していくのは当然。また、その陳腐化したものに立脚して新しいものが作られていくから新しいものを体験している人たちが陳腐化したものを新しく感じられないのは当然。
でも、「演歌」はちょっと特別な気がする。
ビートルズも古いけど、演歌ほど「ダサい」って考える人も少ないような気がするんだよな。陳腐化はしてるけど、ダサくない、笑われない。
それは連続性があるかどうかなのでは。
ビートルズは今でもビートルズのやったことに影響を受けたり、それを土台にして音楽作ってる人がいるから、陳腐化はしてるけどダサくはない
演歌は今はもう影響を受けたりそれを土台にして音楽を作っている人がいないから陳腐化してるし、ダサい。
ということでは。