2016年2月12日金曜日

レム睡眠行動異常って全部αシヌクレイノパチーなの?

レム睡眠行動障害はαシヌクレイノパチーとは限らない
レム睡眠行動異常(RBD)について、
「RBDはαシヌクレイノパチーに特異的なものではなく,特定の部位の病変により,レム睡眠における生理機能に変化が生じて生じる症候である」
 いや、そりゃそうだけど、、、このタイトルを読むとRBDを見たらαシヌクレイノパチーとほとんど決めつけていいと考えているように読めてしまう。
RBDって70%くらいがαシヌクレイノパチーじゃなかったっけ??このタイトルの書き方だと、マシャド・ジョセフ病(Machado-Joseph disease;MJD)みたいなすごくレアな疾患が否定できればあとは全部αシヌクレイノパチーと考えても良いってこと???と思ったら小脳性運動失調を伴うRBDでの話だった。タイトル悪いやろ、、、と思ったら結論はRBDが全部αシヌクレイノパチーじゃないってことを認識しなくては、、、とのこと。うーむ。結構純粋なRBDみるけどね。何年も経過を追うとαシヌクレイノパチーが明らかになってくるのかもしれないけど。

RBD患者のビデオ。
https://youtu.be/rFXYRQ9xPUA
激しい全身の動きが就寝中に見られている。このビデオでは脳波の提示はないが、この激しい動作がレム睡眠期に一致して出現するのがRBDで、おそらくこの患者さんはレム睡眠期で寝ていて、覚醒していないってことだと思う。

2016年2月11日木曜日

アメリカの返品文化

アメリカでは12月上旬にクリスマスツリーを買って、1月下旬に返品する人がいる。

アメリカで苦戦するユニクロ、原因は返品条件の厳しさか?
アメリカ人の返品する勢いはマジですごい。大手量販店には「返品カウンター」があって、クリスマス後などはそこに長蛇の列ができる。
プレゼントでもらったものを返品してお金に換えるのだ。プレゼントをあげる方もそれを前提にしていて、プレゼントにレシートをつけて贈る。返品しやすいようにだ。
カウンターの店員も持ってこられた商品を全くチェックすることもなく、いつもどおりのかったるそうな態度で受け取っては返金していく。

友人はマウンテンバイクのサドルを買ったのだが、装着して一回目のライドで転倒してサドルの表面の皮に切れ目が入ってしまった。しかし、彼はそのサドルを返品しようとしていた。さも当然のように。
さすがにこれは受け入れられなかったようだが、彼は「箱も取ってあるしレシートもある」などと相当頑張ったみたいだ。

こういった行為は日本では強いマナー違反と捉えられるし、ほとんどの人はこんなことをすると「恥ずかしい」と思うのではないだろうか。
上記のユニクロの記事はさもありなんという感じで、現地ではとても大変だと思う。
でも、ボストンの同僚は何人かユニクロ着てましたよ。コンセプト的にはアメリカ、特にボストンでは好まれるタイプだと思う。

2016年2月8日月曜日

Dave Mirraが自殺

BMX Superstar Dave Mirra Found Dead
http://www.pinkbike.com/news/dave-mirra-dead-BMX-at-41-2016.html
BMXバートのトップライダーだったDave Mirraが亡くなったというニュース。
Dave mirraはX Gamesで1995から2009年まで2006年を除いて毎年金メダルを獲得している本物のトップライダーだった。
X gameでダブルバックフリップをメイクしたDave Mirra。本当にかっこいい。

死因は自殺。Dave Mirraは41歳で、自分のトラックの中で拳銃自殺しているのを発見された。

二人の子と奥さんを残した死で、明らかな自殺だったとのこと。
BMXでX gameなどで活躍した後には、ラリーカーレースに参加して好成績を納めていたり、最近ではトライアスロンの大会にも出場していたという。そういったニュースからは抑うつなどの症状は読み取れない。
ドラッグの問題があったかどうかも明確には書かれていないのでわからない。
こういうエクストリームスポーツ系の人で自殺って珍しいような気がする。衝動的な人は多そうだけど、暴力とかそういう方向に衝動が向かいそうな気がするけどね。それよりドラッグ関連で身を持ち崩す人が多いと思うのだが。
記事を読んでも自殺の原因はよくわからず、検索しても良い情報は得られなかった。

R.I.P

かつてのDave Mirraの映像。Ride BMXで紹介されていた。
現在のトップライダーと比べると滑らかさのようなものがなく、トリックとトリックの間がスムーズでないような感じがあるけど、それが逆にかっこいい。
一つ一つのトリックはもうすでにこの時代に完成されていて、エアの大きさも十分すごい。

2016年2月7日日曜日

私が出会った殺人者たち

私が出会った殺人者たち 佐木 隆三
読了

殺人犯を主要テーマとして多数のルポ、小説のある筆者渾身の作。
裁判や収監中の面会などでの殺人者たちの様子や経緯を淡々と記している。
非常に多数の殺人犯が出てくるが、中には松本智津夫(麻原彰晃)や福田和子、林真須美などといった有名な殺人犯の様子も出てくる。理性の効いた抑えのある文体で、犯人たちとも一定の距離をとって付き合いをしていた様子が伺えるが、その中でも林真須美などには悪い印象を持ったようで、厳しいことが書いてあるのが面白かった。

一部の殺人犯とは収監中の面会のみではなく、収監前から取材を通した交流があったり、殺人犯自らの手記の出版に絡んだ交流があったりして非常に興味深かった。「記者」の取材方法も様々だと思うが、佐木さんの取材方法はかなり大胆であり、驚かされることも多かった。
後に逮捕される犯人を取材して交流が深まり、その犯人が運転するトラックの助手席に乗らせてもらって長距離を移動したり、、、怖くないのだろうか?
親好を深めたはずの犯人から最後は取材料と称して金銭を脅すような形で無心されたり、、、やっぱり殺人犯ともなるとクズだと思った。
手記をさっさと出版しないと死ぬと脅されたり、、、やっぱりクズだと思った。
この作者にしか書けない内容なのは間違いない。

内容は濃いが、事実を淡々と記載するタイプであり、読んでいて少し飽きるところがある。でも面白い本。