2010年10月23日土曜日

世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス~イタリア人監督5人が日本代表の7試合を徹底分析~

世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス~イタリア人監督5人が日本代表の7試合を徹底分析~
読了

この題はなんとかならんのか。売るためにセンセーショナルな題をつけなきゃならんのだろうけど。

「戦術ミス」ではなく、戦術よりさらに根源的なポジショニングやサッカーを理解しているかについての指摘が中心。
とても面白かった。
著者の意見が根底にあるのかもしれないが、登場する監督の指摘はほとんど同じ。だいたい4点にしぼられる。
1、守備のときのポジショニング。それも個人レベルの、数メートル単位のもの。「対角線」。
2、相手のボール保持者に誰か(特にFW)がチェイスに行ったときに、他が連動していない。あるいは、連動を想定してチェイスに行っていない。
3、攻撃的選手が自陣での守備に戻りすぎている。
4、センターバックが下がりすぎている。
・・・これだけ。。。。
1はサッカーを始めたときから理解を深めていかなければ自然にピッチで体現できないだろうから、すぐには難しそうだけど、、、ほかはすぐに解決可能じゃん??
でも出来ないってのが、組織の難しさなんだろうな・・・
そもそもこの本にあげられた点を問題点として意識すらしていない場合もあるだろうし。

個を集めて、理論・思想を体現させるべく組織を作り、試合でそれを試し、修正していく。
言う事聞かない「個性」がいたり、理論を体現させるための練習を考えたり、モチベーションをあげるために煽ったり・・・
サッカーの監督って本当に面白そうな仕事だと思う。
サッカーは体育でしかやったことないけどw

日本代表に対する愛に満ちた本。