2017年3月20日月曜日

離婚/結婚とアルコール依存症、精神科薬オーバードーズでの死亡率、SSRI処方率の変化

http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16050589?af=R
Divorce and the Onset of Alcohol Use Disorder: A Swedish Population-Based Longitudinal Cohort and Co-Relative Study
離婚するとアルコール依存症になるリスクが男女とも大体3.5倍位になるというスウェーデンの報告。寡婦(夫)でも同じかそれ以上のリスクになるという。
ま、そりゃそうだろうとも思うが、思った以上にインパクトが大きい。離婚したら独りになってだれも面倒見てくれないし、飲酒の注意もしてくれない。それだけじゃなくて時間を持て余すようになって酒に走ってしまうかもしれない。結婚している人は幸せを噛みしめるべきなのかもしれない。また、離婚→アルコール依存→経済的破滅→人生終了となっている人も多いのかもしれない。そのトリガーを引かないためにも夫婦仲は良くしておきたい。
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.15111373?af=R
Effect of Marriage on Risk for Onset of Alcohol Use Disorder: A Longitudinal and Co-Relative Analysis in a Swedish National Sample
逆方向からの論文。結婚するとアルコール依存症の罹患リスクがすご~く下がる。リスク比は男で0.41、女で0.27!!!!大体1/3から1/4になる!!!!
逆に言うとモテない男は家で酒でも飲んでるしか無いという、、、

http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16050523?af=R
Morbidity and Mortality Associated With Medications Used in the Treatment of Depression: An Analysis of Cases Reported to U.S. Poison Control Centers, 2000–2014
2000年から2014年の中毒センターからの情報をまとめた論文。薬をオーバードーズした際の死亡率を比較している。複数の薬を服用した症例は検討に加えず、単剤を大量に服用した症例を検討しているようだ。これによると当然三環系抗うつ薬は高い死亡率を示したが、Lithium, venlafaxine, bupropion, quetiapine, olanzapine, ziprasidone, valproic acid, carbamazepine, citalopram が高い死亡率と関係していた。
意外なのは第二世代と呼ばれるような新規の抗うつ薬、抗精神病薬でも高い死亡率と関係していたことで、比較的新しい抗うつ薬であるSSRIなどを使用していても大量服薬にはやはり注意が必要ということのようである。大量服薬リスクの高い患者さんに対しては薬の内容を見直すことも大事だと思うが、この結果では薬の内容を変える以外の対処が必要かもしれないと思った。

http://bjp.rcpsych.org/content/209/5/421
Initiation and duration of selective serotonin reuptake inhibitor prescribing over time: UK cohort study
日本のメディア等では、うつ病の増加とそれに対する安易な抗うつ薬の処方の報道がなされることがある。それはイギリスでも同様のようであり、この研究はSSRIの処方率の変化を研究している。それによると、イギリスでは2001年からSSRIの処方率は大きく変化がないようである。ただし、SSRIで治療を受けていた症例は長期に治療を受けていた可能性があるという。
日本でも同様の傾向があると考えられる。
少なくとも報道の効果を受けてSSRIの処方率は変化がないということは医者はそれほど報道には影響を受けていないということなのだろうか。それとも患者が報道に左右された受診行動を取っていないということなのだろうか。

2017年3月16日木曜日

status dissociatusについて

睡眠時の異常行動についての論文を読んでいて、status dissosicatusという状態名にぶちあたり、よく理解できなかったため勉強した。日本語でこの状態について書かれたものはネット上ではほとんど見つけることができなかったため、ここに記しておく。

人は寝ると睡眠相がⅠ、Ⅱと進んでいく。かつては睡眠相はⅣまで分類されていたが、現在は、Ⅰ.Ⅱ.Ⅲと3つに分けられている。Ⅰは軽眠期であり、覚醒時にみられたα波が消失して低振幅で不規則な脳波になる。Ⅱになると脳波はさらに徐波化し、Kcomplexやspindleと呼ばれる特徴的な脳波を示すようになる。Ⅲになると完全に脳波は徐波化し、δ波が中心となる。
こういった睡眠相に加えて、睡眠には特殊な状態があり、それがREM睡眠である。REM睡眠では覚醒時に近い脳波所見となるが、身体の筋は脱力しており、脳は覚醒に近いが身体は寝ている状態で、この時に人は夢をみているとされる。
こう考えると人の状態には概ね3つの相がある。覚醒、non-REM睡眠(睡眠Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ相)、REM睡眠である。
これらの相は教科書的にはきれいに別れていて各相から相へ順番に移っていくことになっているが、時にオーバーラップしたり、中途半端な状態にとどまったりすること有り、そうすると通常の睡眠と異なる状態や症状を呈することになる。脳波などの所見と筋活動などが、通常の睡眠での状態では睡眠相Ⅰではこういう脳波でこういう筋活動という組み合わせというのが、異なる組み合わせで現れることがある。
state dissociation disordersはこういった覚醒ー睡眠相の通常の組み合わせとは「解離」してしまうことによって起こる病気のことであり、
status dissociatusとはそういった解離状態が長く続いてしまう状態のようである。

MahowaldとSchenckという人たちがこういった状態に興味を持っているようで、多くの論文を残している。彼らによると、下記のようにまとめられるということだ。
1. 覚醒/non-REM コンビネーション
    A. 覚醒障害(睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症、混乱性覚醒)
    B. Psychogenic dissociation(精神科で言う解離性障害のことだろうか?)
2. 覚醒/REM コンビネーション
    A. カタプレキシー、入眠時幻覚、睡眠麻痺
    B. レム睡眠行動異常
    C. 明晰夢
    D. せん妄
3. 覚醒/non-REM/REM コンビネーション
    A. Status dissociatus
    B. 「パラソムニアオーバーラップ」症候群
4. non-REM/REM コンビネーション
   論理的にはありうるが、意識にのぼらない

(Sleep. 1991 Feb;14(1):69-79. Status dissociatus--a perspective on states of being. Mahowald MW, Schenck CH.)
(Sleep Med Rev. 2016 Aug;28:5-17. From state dissociation to status dissociatus. Antelmi Eら)

Psychogenic dissociationとかせん妄の分類が本当にこれが正しいかは正直かなり疑問があるが、、、

Mahowald と Schenckはミネソタのグループで、1980年台から一貫して睡眠時の異常行動や睡眠時の暴力をテーマに活動しているようであり、それ関連の論文はほとんどこの二人が書いている。その中で上記のように睡眠相の解離・オーバーラップ症候群を分けるべきと考えるようになったようだ。

2017年2月15日水曜日

オメガ3脂肪酸、SSRIと暴力、中絶とメンタルヘルス、いびきと血圧

Omega-3 Prevents Conversion to Psychosis
オメガ3脂肪酸は精神病の発症を予防する
12週間のオメガ3脂肪酸の投与は12ヶ月後の精神病へのconversionを予防するという統合失調症ハイリスク群へのrandomized placebo-controlled studyがあったが、さらにその後のフォローアップを行なったというstudy。平均6.7年のフォローアップで、オメガ3脂肪酸投与群で10%が精神病を発症したのに比べてplacebo群は40%が精神病を発症していた。
ハイリスク群の研究とはいえ、思ったより大きいエフェクトサイズがある。オメガ3脂肪酸ってDHAとかなので、やっぱり魚を食べた方が良いのだろうか。この研究での投与量は一日1.2gとのことであるが、代表的なサプリを調べたところ概ね一日量は400mgに設定されているようだ。結構多い量が投与されている。
これを見て、子供にはなるべくDHA飲ませようと思った。1.2gは多いけど、、、

Selective Serotonin Reuptake Inhibitors and Violent Crime: A Cohort Study
SSRIと暴力的な犯罪との関係を調べた研究。
10年くらい前にSSRIを投与すると若年者で自殺リスクが高まるなどという議論があって、SSRI(特にパキシル)を未成年者には投与しないようにしようという機運が高まった。最近は前ほど切迫感を持ってそういう話を受けることはなくなったけれども、未成年の抑うつにSSRIを処方する医者は現在ほとんどいなくなっていると思われる。そういう古い話を蒸し返すような論文。
15-24,25-34,35-44,44-olderの年齢群では15-24歳の群でのみSSRI投与と暴力的な犯罪傾向に相関が見られたという結果である。
前述の自殺にも繋がるような衝動性の亢進が若年者ではSSRIによって引き起こされるのだろうか。

Women’s Mental Health and Well-being 5 Years After Receiving or Being Denied an Abortion
中絶を「否定された」女性のメンタルヘルス
中絶を行う施設を訪れた女性へのアンケート調査。8日後に聞いたところ中絶できなかった女性の方が、中絶できた女性よりも自己評価、不安の値が高かった。でも、どうも5年後には変わりはなかったという結果?よくわからん。

The Relationship between Snoring Sound Intensity and Morning Blood Pressure in Workers http://dx.doi.org/10.5664/jcsm.6340
いびきの音がでかいと朝の血圧が高い。
いびきがでかい→OSASが重症→血圧が高いということなのだろうか?

2017年2月1日水曜日

双極Ⅱ型障害の治療での躁転リスク、睡眠薬と自殺リスク、自閉症児の両親のレストレスレッグ

アブストラクトしか読んでないです

Switch Rates During Acute Treatment for Bipolar II Depression With Lithium, Sertraline, or the Two Combined: A Randomized Double-Blind Comparison
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.15040558?af=R
双極2型障害のうつ状態の患者さんに、リーマス、ジェイゾロフト、あるいはその両方を処方してみたという論文。双極性障害の人に抗うつ薬は禁忌に近く、出すと躁転するかrapid cycleになるという可能性が高くて医原性に難しい患者さんをつくってしまう。なのでリーマスを中心にしなければならないとよく言われる。
しかし、この論文では抗うつ薬、リーマス、あるいはそれらのコンビネーション治療でどれも躁転率に変わりがなかったという、感覚や常識に反する結果が出ている。rapid cycleについては検討されていないようなので、やはりrapid cycle化することは考えておかねばならいのではないだろうか。意外な結果だけど、やっぱり先ずはリーマスで治療をしていくことを今後も考えると思う


Hypnotic Medications and Suicide: Risk, Mechanisms, Mitigation, and the FDA
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16030336
ベンゾジアゼピンをはじめとした睡眠薬が自殺リスクをあげるというレビュー論文。以前から不眠は自殺リスクをあげるというのはよく言われていたが。
インクルードされた論文の中では適切に基礎の精神疾患の影響を除外して評価できた論文はなかったということが書いてある。睡眠薬が不眠を改善することによって不眠が原因の自殺リスクを結局下げるのか、睡眠薬の効果で結局総合の自殺リスクが上がるのかはよくわからんようだ。
この論文は本文を読まないと自分の処方行動を変化させるべきかどうかはよくわからないな、、、
ベンゾがパラソムニアを増やして、自殺関連行動を押し上げているのではという記載もある。そうするとそれはただの見かけの自殺関連リスクな訳で、あんまり気にしなくても良いような、、、

Symptoms of Restless Legs Syndrome in Biological Caregivers of Children with Autism Spectrum Disorders
http://www.aasmnet.org/jcsm/ViewAbstract.aspx?pid=30904
まず、「Biological Caregiver」という表現にびっくりした。ggrksしてもほとんどこの論文しか出てこない。これは「両親」ってことだよね??
自閉症スペクトラムの子供を持つ両親がレストレスレッグ症候群を持っていることが多いという論文。さらにレストレスレッグ症候群があると、よりメンタルが病んでいて、夜寝られていないとのこと。ま、当たり前。
abstract内ではどうも遺伝的なものじゃないか、なので自閉症スペクトラムの子達も逆にレストレスレッグ症候群を持っているのではないか、というようなことが書いてある。


なかなか自分の治療行動を直接的に変えてしまう論文はそう多くない

2017年1月21日土曜日

またちょっと勉強した。医学研究に対する製薬会社の影響。MSLTを受ける人にはdrug screeningを考慮すべき。

Sponsorship bias in the comparative efficacy of psychotherapy and pharmacotherapy for adult depression: meta-analysis
うつ病に関して、薬物療法と精神療法を比べた研究を集めてみたところ、製薬会社がスポンサーしている研究では、「slightly」に薬物療法が優っているという結果が出たというシステマティックレヴュー。
こういったスポンサーがいる研究ではいらぬバイアスがかかるという話題はよく出る話ではある。
しかし、研究はデザインする段階で出したい結果を想定してデザインすることだって多いし、その想定した結果が出やすいようなデザインをする傾向にあるのは当たり前だと思う。それはスポンサーされているかどうかとは微妙にずれた動機付けでバイアスがかかっているということだと思う。
なので、この結果が何を示しているかはよくわからない。お金を出しているから、その出し手に有利な結果が出ていると理解できるのか、それともそういった研究をしようと動機付けた主体が予想した結果が出ているのか、、、、
スポンサーの問題はスポンサーの存在を排除することで科学の純粋性を保つという方針よりは、反論を容易にしたり違う結果の論文を出しやすくすることで議論を深める方向の論文が増えることを目指す方針がいいと思うのだが。

Importance of Urinary Drug Screening in the Multiple Sleep Latency Test and Maintenance of Wakefulness Test
MSLT、MWT:日中の眠気を調べるテスト をやるには尿の中の薬物のチェックをした方がいいぜという論文
amphetamines アンフェタミン, barbiturates バルビツレート, benzodiazepines ベンゾジアゼピン, cannabinoids カナビス(大麻), cocaine コカイン, methadone メタドン(ヘロイン依存症の治療薬), opiates(オピオイド(モルヒネなど))が尿中に出てるかを、MSLTとかMWTとかをやる前にチェックするPSGの直後に調べたという。そしたら、16%の患者さんが陽性で出てしまった。。。
なので尿をチェックしましょうね、、、ということなのだろうが、、、
さすがはオーストラリアの論文。オージーはドラッグに寛容なのですね、、、、
日中の眠気がある人は薬剤の影響下にあるかもみたいなことが書いてあるけど、アンフェタミン(覚せい剤)やコカインは眠気が引きそうな気はするのだが、、、ま、いっか、、、
印象的ではあるけど、日本では役に立たない論文。ベンゾのことだけ調べれば良いのではなかろうか。

2017年1月14日土曜日

bumbo


購入。
bumboがあると食事中構わなくても座っていてくれるし、しばらく使用するとお座りも上手になった印象でとても良い。
ただ、座るとウンチが出る。すごい確率でウンチが出る。すごい。
なので、出かける2時間前くらいに座らせてる。出かける前にウンチが出る。便利

2017年1月5日木曜日

Mac book pro 2016 late 買いました

ずーっと様々な不具合がありがながら(http://rollingpsychi.blogspot.jp/2013/06/macbook-pro-mid2010.htmlhttp://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/06/macbook-pro-2010-mid.htmlhttp://rollingpsychi.blogspot.jp/2013/06/macbook-pro-mid2010.html)MacBook Pro 2010 Midを使い続けていたけど、やっとのことで新型が出たので購入。
ずっと待ってました、、、(http://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/02/macbook-pro-2016.htmlhttp://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/03/macbook-pro.html)

13インチ、スペースグレイ、touchbarなし、2.4GHzデュアルコア、16GBメモリ、1T SSD。


箱は相変わらず作りが良い。




スペースグレイはおもったより明るめで正直色味は中途半端だと感じた。


それでもかっこいい。質感良い。軽い。小さい。

2010mid 13inchと比べたら、2016late 13inchはかなり小さい。
写真ではわかりにくいけど、薄さも相当違う。これで性能は3倍位になっているから、満足感はある。
リンゴは光らないのが、、、ちょっと悔しい。
キーボードはやや感触が弱く、その反面タッチ音が大きい。はじめは違和感があった。
タッチパッドはクリック感から何からとても良いと思った。
変換機能は、そんな先読みしてやってくれなくて良いのに、とはじめは違和感があったが、徐々に慣れたら、こんなに便利なものはないと思った。
touchbarはつけなくて正解だったかな、、、

2016年12月29日木曜日

ナーシングホームでの介入、BPSDの患者に対するケアギバーの問題、初産時の母親の年齢と統合失調症発病リスク

ひさびさに色々調べて勉強したので。

Adherence to Continuous Positive Airway Pressure in Existing Users: Self-Efficacy Enhances the Association between Continuous Positive Airway Pressure and Adherence
http://www.aasmnet.org/jcsm/ViewAbstract.aspx?pid=30454
今のボスは睡眠時無呼吸の大家であるが、「CPAPは睡眠時無呼吸の治療のゴールドスタンダードで、他に替わる治療法がない。なので、コンプライアンスを高める努力は決定的に重要である」ということを強調する。
CPAPは一日4時間以上使用するのはなかなかに困難なほど治療アドヒアランスの悪い治療手技であるが、この論文では、その治療アドヒアランスと「Self-efficacy(自己効用感)」との関係を調べているようだ。自己効用感の高い患者ではCPAP圧が高くなってもアドヒアランスに大きな低下がなかったということだろうか。
自己効用感を高める工夫が必要かも。

Impact of Antipsychotic Review and Nonpharmacological Intervention on Antipsychotic Use, Neuropsychiatric Symptoms, and Mortality in People With Dementia Living in Nursing Homes: A Factorial Cluster-Randomized Controlled Trial by the Well-Being and Health for People With Dementia (WHELD) Program
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2015.15010130?af=R
最近、転倒や過鎮静などの問題もあって、社会的に抗精神病薬の高齢者への投与が批判される傾向にあるような気がする。10年以上前は「抗精神病薬を高齢者に投与すると死亡率が2倍になるので慎重に投与」という記載が添付文書に載って、精神科医の処方行動は大きく変化したように思ったのだが、結局一時的なものでそのことは今は殆ど気にしなくなってしまった。でも、似たような問題提起が形を変えて現れる。
この論文では、「antipsychotic review」「social interaction」「exercise」の介入を「person-centered care」と組み合わせてナーシングホームで行ったようだ。
そうしたところ、「antipsychotic review」では抗精神病薬の投与が大きく減ったが、neuropsychiatric symptomは増えた。とのこと。「antipsychotic review」「social interaction」両方やると死亡率が減る。などなどなど
という結果が出たらしい。
ふーん、、、としか言いようがない。やっぱりよっぽど手をかけないと薬は減らせないってことですよね。

Behavioural and psychological symptoms in dementia and the challenges for family carers: systematic review
http://bjp.rcpsych.org/content/208/5/429
BPSDは辛い。認知症患者自身もつらいと思うが、介護する人もとてもつらい。時にはそれでDVにまで至ってしまう家庭もある。
この論文では、ケアされる人ではなく、ケアする人にフォーカスしてシステマティックレビューをしているようだ。
ケアする人が困難を感じるのは、「a sense of a declining relationship」「transgressions against social norms」「underlying beliefs that people with dementia inevitably lose their ‘personhood’」とのこと。大声出したり、暴れたり自体ではないとのことのようだ。
詩的すぎる結果だと思う。文にして解釈すればそうなるのだろうが、現場では暴力を抑えるしか無いように思うのだが、、、「a sense of a declining relationship」「transgressions against social norms」「underlying beliefs that people with dementia inevitably lose their ‘personhood’」のどれも原因は暴力や認知機能低下をもとにする異常行動だと思うのだが。

Evidence for Genetic Overlap Between Schizophrenia and Age at First Birth in Women
http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2500042
最近子供が生まれたので
母親側のage at first birth とSchizophrenia riskをみると、U shapeでSchizophrenia riskがあがるようだ。若すぎても年取りすぎててもだめとのこと。
一番リスクが低い年齢はabstractからは読み取れず。どーせ20歳くらいなのかね。ログインしてPDFダウンロードすれば本文読めるんだけど、それは面倒なので今回はパス。


2016年6月25日土曜日

Macbook pro 2010 mid のキーチェーンの「ログイン」が読み出し専用になって 困って解決した話

「なにもしていないのにパソコンが壊れた」
のパターン。

いつもつけっぱなしのmacbookを久々に再起動したところ、キーチェーン login が見つかりませんのメッセージが大量に出現し、フェイスブックやgoogle driveなど様々なアプリに自動でログインできなくなった。また、icloudからも再ログインが求められたが、それも正しいパスワードを何度打ち込んでもフリーズするばかりだった。再起動やシャットダウンを繰り返しても症状は消えず。

上記「キーチェーン login が見つかりません」メッセージでgoogle検索をかけたところhttp://d.hatena.ne.jp/tamakiii/20090405/1238952487https://support.apple.com/ja-jp/HT201609にたどり着いた。
しかし、これらから得られる情報では解決できなかった。

まず、keychain first aidが見つからない。→https://origin-discussions-jp.apple.com/thread/10169744?start=0&tstart=0 2015年に削除されたとのこと。で他の方法を探す。

上記の情報に従ってlogin.keychainファイルの再作成を行おうとするが、
Application/keychains フォルダを探してもlogin.keychainファイルが見つからない。system.keychainなどのファイルはあるのだが、login.keychainというファイルが見つからない。。。どこにあるのか検索しても見つからない。
また、キーチェーンアクセスを開いてみると、「ログイン」の項目が「読み出し専用」になっている。という状態だった。
ざっと調べたが、同じ症状の人は見つけられなかった。

パスワードが消えてしまう可能性もあると思ったが、勇気を出してメッセージにある、「リセット」を押して進めてみるがこちらも進められない。
キーチェーンアクセス→環境設定→自分のデフォルトキーチェーンをリセットを押してみるが、こっちも進められない
と完全に行き詰った。

http://blog.enviro-studio.net/?eid=810によるともう一台のmacのキーチェーン情報をもう一台にコピーできるようだ。これを実行してみる。家のmacbook airからデータをコピーしてmacbook proへ。しかし、データが統合できない。macbook proのログイン項目が読み出し専用になっているのだから考えてみれば当たり前。。。

完全に諦めてキーチェーンアクセスから「ログイン」項目を消去することとした。→右クリック→消去であっさり消去されたが、消えただけで何も起こらず。。。再起動してみるが、やはり「キーチェーン login が見つかりません」メッセージが大量に出現
もう一度キーチェーンアクセスをチェックすると再度「ログイン」項目が出現しており、依然として「読み出し専用」になっていた。
ここで再度Application/keychains フォルダを探すと何故かlogin.keychainファイルが出現していた。login.keychainファイルとlogin.keychain.bja???みたいなファイルが2つ。。。フォルダからゴミ箱へ入れようと試みるが、捨てられない。もう一度キーチェーンアクセスから「ログイン」項目を消去したら、login.keychainファイルはApplication/keychains フォルダから消えていた。
キーチェーンアクセスで「読み込み」でlogin.keychain.bja???ファイルを読み込んでみると認識され、読み出し専用ではない通常のキーチェーンとして使用が可能になっていた。あきらめてこのキーチェーンを右クリック→デフォルトキーチェーンに設定としてみた。
再起動したところ「キーチェーン login が見つかりません」メッセージは表示されなくなり、種々のアプリも使用可能になっていた。
ただ、再起動した際には常に「''com.apple.icloudhelper.xpc''がキーチェーン''login.keychain.---''を使おうとしています」というメッセージが出て、パスワードを求められるようになった。これについては諦めた。



まとめ
「キーチェーン login が見つかりません」メッセージが大量に出て、キーチェーンアクセスアプリで「ログイン」項目が「読み出し専用」になっており、Application/keychains フォルダ内にlogin.keychainファイルが見つからない場合

「ログイン」項目をキーチェーンアクセスアプリ上で消去して別のキーチェーンファイルを読み込んでそれをデフォルトキーチェーンに設定すれば解決する。


早くmacbook pro 2016が発売されてほしい、、、

2016年5月14日土曜日

apple TV買った

コドモが出来るので
ほとんどテレビを見ないうちとしてはいまのところほとんど意味のない装置と化している
コドモができたら写真などをこれで大画面で見る予定。
あるいはディズニーなんかをコドモに見せたりできるかもしれない。




2016年5月7日土曜日

Revolve camera購入


Revolve camera購入した。
http://www.revolvecamera.com/

Revolve cameraは簡易のスライダードリー。
ビデオを撮影する際に、なめらかにビデオカメラを動かすことが出来る。
スポーツなどの撮影や、シーンに動きを付けたい時に使用されるが、本格的なものは大きくて高価。
このRevolve cameraは頭の良い製品で、普通はレールとその上を滑車で動く装置でスライダードリーは構成されているが、滑車を車輪にしてしまった。
これで簡易的にスライダードリーの機能を再現できる。

妻が妊娠中のため、コドモができたらこれで撮影する魂胆だ。

購入したのは、「basic kit」と「Ball Head Mount」。HPではbasic kitの写真にもball head mountが付いているが、basic kitのみの購入ではついてこず、ball head mountを再度買い直す必要があった。
本格的なレールやモーターでの動作装置も販売されており、本格的なドリーも構成できる。
サイトで購入すると翌日ごろには発送され、特にトラブル無く到着した。送料はたしか35ドル程度だったと思う。
剛性や加工具合はとても良く、製品はアイデアだけではなく質的にも満足できた


basic kitの台車。これだけでも使用は出来なくはなかったが、カメラの位置が低すぎ角度などが調整できないのと、カメラと車輪が角度によっては干渉するので十分な使用は難しかった。

 
 ball head mount


 ball head mountをbasic kitの装着したところ


 basic kitを買うとこのかばんに入って送られてくる

 撮影した動画

2016年4月6日水曜日

アメリカの精神病院に留学していた記憶

アメリカのマサチューセッツ州の精神病院に付属している研究所に2年半留学していた。
マサチューセッツ州にはボストンという町がある。ボストンはアメリカの西海岸にある古都で、ニューヨークから北に200kmくらい。アメリカの歴史はこのボストンの周辺で始まったと言ってもいい。
ボストンは学園都市で、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学という世界でもトップ中のトップの大学を2つも有している。他にもBoston University (Boston collegeというのもある)やタフツ大学もとても有名で音楽大学だとバークリーもボストンにある。

僕が留学していたのはハーバード大学の関連の病院で McLean病院という病院だった。行っている頃は正直つらいことがおおくて、修行だったけど、今思えばそれなりによい経験だったような気もする。帰ってきてからの仕事にはつながっていないけど、、、少なくとも自分はかなり厳しい環境でもがんばってやってのけられて結果が出せる人間だという自信がついた。

それでこのブログで留学に関係する記事をまとめてみたくなった。

VISA関係
J1 ビザの取り方 ビザがないとアメリカには3ヶ月以上は滞在できない。Jビザは多くの留学する研究者が取得するビザ。アメリカ人はせっつかないと仕事をしないということを思い知った
J1ビザの取得のための大使館での面接 緊張した。mystery ranchのデザイナーに会ったのは笑った

行く前の準備
連絡手段 結局プリペイドはほとんど使わなかったけど、初めはやっぱり必要。今ならSIMを買うだけでもよいかもしれない

Bostonでの思い出
雑多な感想 ボストンについてまだ色々なものが新鮮だった頃の感想
sandy 大きな台風が来たし、ローカルライダーには会ったし
ボストン寒すぎ -14度
ダナーのブーツ ボストンでは雪が積もるのでブーツは必須の装備
銃の試射 射撃場に初めて行ってみた
New York旅行 実質的な新婚旅行

車関係
免許取得の思い出 路上試験でめちゃくちゃ怖い思いをした
車の購入方法 やっぱり日本人から買うのが楽

自転車関連
middlesex fells reservation ボストン周辺でのtrail ridingのメッカ
sean burnsはボストン出身 BMXヒーローのsean burnsは南ボストン出身

こうやってみるとちょっとよい思い出に思えてくる

2016年4月5日火曜日

SONY ハンディカム HDR-CX670

今後生まれてくる子のために購入
SONY  ハンディカムHDR-CX670
思ったよりずっと軽い。また、手のひらにすっぽり収まるくらいの大きさで取り扱いもすごく楽。また、細かな設定なしに撮り始めることができて良い。32G
今はiPhoneでも十分良い動画が撮れるのはわかっているが、意外にビデオカメラを買ってしまったほうが手軽なのではと思った。また、長時間録画できることを考えると、スマホだけでは記録が不安。
早く赤ちゃんを撮りたい。。。



2016年4月4日月曜日

佐賀牛 サーロインステーキ

ふるさと納税でゲット
最高級銘柄”佐賀牛”サーロインステーキ200gx2枚
佐賀県上峰町から。
http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/41345
霜降り!

焼いて食って激ウマ
フライパンに乗せるのは本当に一瞬でいい。表面だけ焼いても薄く切ってあるから中まですぐに火が通ってしまう。

2016年4月3日日曜日

天冨久 大森 天丼

感動のうまさ。
土曜、1時ごろ着でならび十人程度。30分待って着席。
ランチメニュー。ランチは11時から14時まで。
天丼、海老天丼が選べるが、海老天丼は海老が4本入っている。天丼も海老が2本入っていて、アナゴかとり天が選べる。値段はどちらも千円。
海老天丼より天丼のほうがお得感があると思った。
ていうか、千円とか安すぎ。ボリューム、味ともに最高点つけられる。
一度サクサクに揚げた後にタレがゆっくりしみこまされているのか?クリスピーな食感がわずかに残っているなかにタレの旨味と食材の旨味がじわっと口に満ちてくる。
率直に感動するレベルだった。

夜はもう少し値段が張るようだが、一度お邪魔したい。




2016年3月23日水曜日

レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて

レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて
読了

医療におけるコミュニケーションを舞台にしたマキャベリズム。(当然褒めている)
医療という世界ではどうしても理念が先行し、得てして理想論がはびこる傾向にある中で、高邁な精神や高い倫理観を有さなくても実行できる方策。イレギュラーな問題が頻出する医療という現場において、問題を下手に大きくしたりしないような方策。どうにもうまくいかない時に、それでも状況が完全にコントロール不能になってしまわないようにするための方策。
決して問題が起こらないようにする、とか、これを実行すれば患者さんが先生を好きになりますよ、というような内容ではない。ある理念があって、それを信じて実行すれば素晴らしい医療や医療における信頼関係が結べる、というような内容ではない。
究極的に患者さんと心と心の通じ合いができず、相手の考えていることがわからない中で医療を行わなければならない。そういう人間が信じられない状況でも活用できる方法論を述べた本。

実践的で「役に立つ」本であるが、その反面、読み終えた後に人間をどのレベルで信じられることが正しいのかという疑問がわき上がってしまう、そんな本。

2016年3月22日火曜日

で、macbook pro 2016はどうなるの?

アップルの発表会がありましたね。
iphone SE、ipad proが話題です。apple TVが新しくなるみたいなので、買おうかな、、、と思っています。

しかし、macbook proはいつ発売なのでしょうか?2016年内に発表されるのでしょうか?僕は家のmacbook pro 2010midが瀕死状態なので、新型macbook proを今か今かと待ち遠しく暮らしています、、、

とりあえずニュース、噂をチェック。
http://www.macworld.co.uk/news/mac/2016-macbook-pro-retina-release-date-march-event-uk-3593988/
以下抜粋訳

macbook proの新型が今回の3月21日に発表されるのではないかと期待していた。
appleは毎年この時期にラップトップの新型を発表してきたからだ。
もう直ぐ発表になると予想している。もしかすると別のイベントをアップルは直ぐに開くかもしれない。
もしかすると6月のWWDCを待たないといけないかもしれない。
デザインの大きな変更はないだろう。

とのこと。

結構3月ごろと予想するサイトが多かったように思うのですが、今回はなしだったということで。
いつものことですが、待ち遠しいです。

2016年3月21日月曜日

戦術と指揮―命令の与え方・集団の動かし方

戦術と指揮―命令の与え方・集団の動かし方
読了

面白い本だった。
これまでも筆者の本は読んだことがあったし、戦場における作戦行動についていくつかの知識はあった。この本はそういうった基礎的な知識はもちろん復習させてくれるが、それ以上に筆者が仮想的に設定した戦場でどのように指揮者として判断してくかという問題形式で後半は話が続いていって面白い。
正直、問題の作りや、状況の説明の文章が上手いとは言いがたく、よく状況がつかめない印象はあった。また、状況を十分理解しても筆者が正しいとした作戦方針が本当に正しいかは疑問に思うこともあった。
しかし、筆者も書いているように、戦場における指揮者とは常に疑心暗鬼で、敵方がどのような戦力を有していて、どのような展開をしており、どのような方針をとっているかは全くわからない。そのなかで、どのような判断を下していくかについては本当に答えがない。答えがない中でどうするかと考える中で、「積極的に、主導権を握ることを考える」という基本方針が正しいというのは、同様に先が見えない中で決断していかなければならない経営などの分野でも参考になる話だと思った。

2016年3月20日日曜日

妻妊娠6ヶ月


です。
5ヶ月目くらいからつわりが減ってきて活動したり好きなもの食べたりできるようになった。
これまではつわり等で全然うごけなかったから、マタニティウェアとか全く買えていない。。。これから買わないと
あんまりお腹大きくならない。
ここからどんどん大きくなるという話だけど、、、
今は体重を増やしすぎると難産になるということで、体重コントロールを頑張っている。
これからどうなることやら

2016年3月19日土曜日

自炊代行は著作権侵害

自炊代行が「著作権侵害」であると最高裁で結審されました。

「自炊」は、本のページをスキャナーで読み取り、自分で電子書籍にする作業で、タブレット端末の普及とともに有料で代行する業者が増えました。これについて、作家の東野圭吾さんや浅田次郎さんら7人は著作権の侵害だとして、東京の2つの代行業者を訴えました。
業者側は「本の所有者が個人的に楽しむのを手伝っただけだ」と主張しましたが、1審と2審は、業務として有料で行った行為で著作権の侵害にあたるおそれがあると指摘したうえで、「業者は作家からの警告に回答せず、行為を止める必要がある」として、7人の作品について「自炊」の代行の禁止を命じました。
とのことです。
これにより、原告となった浅田次郎さんや東野圭吾さんなど7人の作家の作品は自炊代行にスキャンをお願いすることは事実上不可能となりました。
逆に解釈すると、今のところその7人の作品以外は自炊代行にお願いすることが可能ということです。
あんまりこの訴訟では幸せになる人がいないと思う。自炊代行による被害って作家にどれくらいあるのかわからないし。

自炊代行についての記事が実は、当ブログでは1、2を争うアクセス数。
http://rollingpsychi.blogspot.com/2012/06/blog-post.html
医学書なんかが自炊代行使用禁止になったら被害は甚大だと思う。
そのうち作家単位じゃなくて出版社単位で訴訟があるかもしれない。そしたらどうなるのだろう、、、