抗てんかん薬の内服の終了について
Stopping epilepsy treatment in seizure remission: Good or bad or both?
てんかんは薬物療法でコントロール可能なことの多い疾患であるが、発作がコントロールされた後も長期に治療薬を内服する必要がある。発作がコントロールされた後の患者さんは症状がない状態で薬を飲み続けることになり、QOLに影響がある。いつか治療が終結できないかというのは患者・医者の願いであるが、一度発作が起こると数年間車の運転はできなくなるし、職場などで発作が起こってしまうかもしれないという恐怖もある。一応5年発作がなければ薬剤は中止を試みることができるとされている。しかし、脳波などを参考にするとはいえ、どの患者さんが薬をやめると再発し、どの患者さんが再発しないかを予測することは困難で、経験を積んだてんかん医も完全には予測できないギャンブル的なものとなる。ということで、長期に発作がコントロールされた後に薬をやめられるかというレヴュー論文。
結果は発作のない状態で薬をやめても長期のてんかんの進展(悪化)には影響しない。しかし、やめてから二年間では発作の再発リスクが2倍になる。発作が再発すると、抗てんかん薬を再開しても20%の患者さんはしばらく発作を経験する。若年ミオクロニーてんかんなど、再発リスクの高いてんかん症候群があり、そういったてんかん症候群では一度断薬を試みてうまく行かなければその後は抗てんかん薬の中止は勧められない。
とのことであり、今後としてはてんかん源性に効果のある薬剤が求められているという。
ま、そうだろうな、という感想。いつも薬をやめたいという患者さんにはそのギャンブル性を説明し、希望した場合に慎重に減量していっている。この辺はなかなか答えの出ない問題であり、治癒を目指すことのできる薬剤は真に求められている。
学校の始業時間は遅い方がいい
Later School Start Time Is Associated with Improved Sleep and Daytime Functioning in Adolescents
Later School Start Times Associated with Better Sleep and Academic Performance
一般に眠くないのに寝るのは難しく、眠気を我慢するほうが簡単だ。なので、睡眠相後退症候群のほうが睡眠相前進症候群より問題になりやすい。睡眠相後退症候群は一般に寝るべき時間(23時ごろ)に眠くならず1,2時頃に寝る習慣となる。また、一般に起きる時間(7時ごろ)に起きるのが難しく、ほっておくと10時頃に目覚めるため、目覚まし時計などで無理やり起きる。そうすると睡眠時間が短くなり、睡眠不足が溜まっていく。(前進症候群の場合、20時頃眠くなるが、ちょっと我慢して起きておけば問題ないし、早起きの分には社会的に問題にならない)
上の論文では高校の始業時間を8時から8時25分に変更したところ、平均の睡眠時間が29分伸び、日中の眠気が減って、カフェインの使用が減ったという。
下のJournal watchでは、33000人の中学生(eighth grade)を始業時間を earliest (7:20–7:30 a.m.), early (7:40–7:55 a.m.), and latest (8:00–8:10 a.m.).に分けて調査したところ、earliestの生徒たちはlatestに比べて31%も8時間睡眠が少なく、成績が有意に悪く、宿題を済ませる率が低かったという。
僕も朝は弱く、あんまり始業時間が早いと遅刻が多くなってしまう。通勤時間も関係するが、外科などあんまり朝の早い科で働くのは無理だなぁ、、、遅い始業のほうが成績も良いとのことなので、子供はあんまり早い始業時間の詰め込み型の学校には入れないようにしよう、、、
自傷と他害の関係
Association Between Deliberate Self-harm and Violent Criminality
http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2616168
精神科の外来では自傷を行う患者さんによく遭遇する。いわゆる自殺を目的としたものから、衝動的な自傷や、自傷自体が目的になっているものなど、実は自傷の内実は様々である。精神科的にも「自殺関連行動」としてまとめたり、「self-harm」として自殺と関係なく自傷のみを捉えようとする立場などがあったりと対する医師や研究の姿勢も様々である。
この研究は1997年から2013年までのスウェーデンでの研究。1982年から1998年に産まれた「すべてのスウェーデン人」!!1850252人を対象として1997年から2013年までフォローアップしたコホート研究。。。185万人、、、
3.0%にあたる55185人が自傷で医療ケアを受けたが、この人口は他の人口に比べて暴力的犯罪で有罪となるハザード比が4.9倍だった。特に女性がその傾向が高かったという。精神疾患によって調整してもハザード比は依然として1.8倍だったという。
確かに精神科では自傷を行う人が家では家族に暴力をふるっていたりということに気づかれることは多い。しかし、やはり自傷の種類にもよるのではないだろうか。衝動性の発露として自傷をしている人は他害もしやすいのは実感できるが、、、何とも言えない。
ADHDに対する治療薬の使用と自動車事故の関係
Association Between Medication Use for Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder and Risk of Motor Vehicle Crashes
http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2626505
ADHDの患者さんは症状として不注意がある。治療をすると不注意は軽減するが、交通事故との関係はどうなのだろうか、という研究。
2319450人のADHD患者のコホート研究では、治療薬を使用していると自動車での衝突事故が減少するという。減少率は男性で32%、女性で42%。アブストラクトにはADHDが健常人と比べてどれくらい事故率が高いかは書かれていないが、全員が治療を受けていた場合ADHD患者が起こしていた事故のうち最大22.1%が予防されていたであろうとされている。
そのうち、ADHDだと車の保険料が上がったり、治療を受けると保険料が下がったりするのだろうか。もしかしたらアメリカではすでにそうなっていたりするのだろうか。
2017年6月20日火曜日
2017年6月17日土曜日
NATURE DANGER GANGってすごいね
NATURE DANGER GANG
解散してから知った。このエネルギーはすごい。
渋さ知らズ-ATARI TEENAGE RIOT-サイケアウツ-BOREDOMES
な感じの音だけど、別にジャンルなんてどうでもいいよね
このレベルのパフォーマーを5人も6人も集められて、いっしょくたにステージに上げられるのはすごい。しかもあんな狭い空間に押し込んだらそら爆発するわという
3年半の活動期間だったそうだけど、このエネルギー感を維持出るのはそれくらいの期間しかないと思う。絶対まとまれないでしょ、長い期間は。
渋さ知らズと同じように、おんなじ曲でもいくつもライブの映像をYOUTUBEで探してしまう。
渋さ知らズも爆発的なパフォーマンスできるのは1人か2人だし。ボアダムズだってヤマタカアイがほとんど一人で爆発してた。ATARI TEENAGE RIOTが長く活動してるのは本当にすごいと思うけど。
渋さ知らズのユニゾンと展開に、ATARI TEENAGE RIOTの騒音、サイケアウツのごった煮感にBOREDOMES初期のスカム感
ものすごく品を無くして、勢いだけになった渋さ知らズ
一応音楽の皮をかぶったアヤマンジャパン
電撃ネットワークのテンション高いとこだけを取り出したパフォーマンス
レイザーラモンHGのような高校の文化祭で思いつくレベルのアイデアでも「やりきれ」ば芸になるという姿勢
サイケアウツ、パフューム、ベイビーメタルに連なる音楽と関係のない、個性が立っていて物語のあるパフォーマー
男の脱ぐ必然性と女の脱ぐ必要性
無軌道とユニゾン
生きる無意味性と無意味にとんでもなく大量に消費されるエネルギー
日常なのにお祭りという非日常
知性がないという知性
いいところがひとつもないという個性
素晴らしいですね
解散してから知った。このエネルギーはすごい。
渋さ知らズ-ATARI TEENAGE RIOT-サイケアウツ-BOREDOMES
な感じの音だけど、別にジャンルなんてどうでもいいよね
このレベルのパフォーマーを5人も6人も集められて、いっしょくたにステージに上げられるのはすごい。しかもあんな狭い空間に押し込んだらそら爆発するわという
3年半の活動期間だったそうだけど、このエネルギー感を維持出るのはそれくらいの期間しかないと思う。絶対まとまれないでしょ、長い期間は。
渋さ知らズと同じように、おんなじ曲でもいくつもライブの映像をYOUTUBEで探してしまう。
渋さ知らズも爆発的なパフォーマンスできるのは1人か2人だし。ボアダムズだってヤマタカアイがほとんど一人で爆発してた。ATARI TEENAGE RIOTが長く活動してるのは本当にすごいと思うけど。
渋さ知らズのユニゾンと展開に、ATARI TEENAGE RIOTの騒音、サイケアウツのごった煮感にBOREDOMES初期のスカム感
ものすごく品を無くして、勢いだけになった渋さ知らズ
一応音楽の皮をかぶったアヤマンジャパン
電撃ネットワークのテンション高いとこだけを取り出したパフォーマンス
レイザーラモンHGのような高校の文化祭で思いつくレベルのアイデアでも「やりきれ」ば芸になるという姿勢
サイケアウツ、パフューム、ベイビーメタルに連なる音楽と関係のない、個性が立っていて物語のあるパフォーマー
男の脱ぐ必然性と女の脱ぐ必要性
無軌道とユニゾン
生きる無意味性と無意味にとんでもなく大量に消費されるエネルギー
日常なのにお祭りという非日常
知性がないという知性
いいところがひとつもないという個性
素晴らしいですね
2017年5月25日木曜日
孤独感と脳内のアミロイド沈着、リチウム内服とがんリスク、FDAの有害事象報告システム(FAERS)の解析でケタミンのうつ病への効果が示唆された、インターフェロン治療で発生する抑うつのリスク因子
Association of Higher Cortical Amyloid Burden With Loneliness in Cognitively Normal Older Adults
http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2575729
ハーバードでの研究。
認知機能が正常な高齢者にアミロイド蛋白の沈着を同定できるアミロイドPETであるPiB-PETを施行。皮質のアミロイドの沈着度合いと「孤独さ(孤独感)」との関係を、年齢、性別、アポリポプロテインEε4、社会経済的状態、うつ、不安および社会的ネットワーク調整した上で調べた。孤独感は3-item UCLA Loneliness Scale にて計量された。
結果はアミロイドの沈着度合いが高いほど孤独感が高いという結果であった。
結論では孤独さ(孤独感)は前アルツハイマー病状態においてアミロイド沈着の症状である可能性があると著者たちは考えている。
感想としては逆に孤独感が脳に悪影響を及ぼしてアミロイド沈着を高めている可能性はないのかと思うが、これは本文では議論されているのであろうか。
Use of lithium and cancer risk in patients with bipolar disorder: population-based cohort study
http://bjp.rcpsych.org/content/209/5/393
リチウムは双極性障害の治療に用いられ、「気分安定薬」と呼ばれる。ナシア・ガミーはリチウムの使用に習熟していないと気分障害治療医として失格だというようなことを述べており、他に双極性障害の治療に使用が可能な薬剤が出てきて入るとはいえ、現在もリチウムは双極性障害治療の主役である。
リチウムはGSK-3と呼ばれる細胞内シグナル伝達物質の活性を抑制する。このシグナル伝達物質はリン酸化されることでシグナル伝達が活性化するが、脳内と他の身体内では異なった情報の伝達をしている可能性がある。というか、細胞内のシグナル伝達物質なので、その細胞がどのような役割をしているのかにかかわらず、その細胞内では情報伝達をする物質として働く。このGSK-3は一部の癌において活性化しているといわれており、癌化のメカニズムの一部に関与している可能性がある。また、リチウムはこのGSK-3の活性を抑制することがわかっている。
この研究ではリチウム内服患者の癌化リスクを保険のデータベースから調べたもので、結果としてリチウム内服患者の癌化のハザード比は0.735と有意に低く、さらに内服量の多い患者ほど癌化リスクが低かった。
リチウムは明らかに双極性障害に効果のある薬剤で、普段から積極的に使用をしている薬剤ではある。ただ、時折意識障害や腎障害、尿崩症などの副作用にびっくりさせられることもある注意が必要な薬剤という側面もある。しかし、主の作用の気分安定作用のみではなく副産物として癌化リスクが低くなるのであれば、さらに処方理由は高まるわけであり、今後も注意しながら必要のある患者さんには積極的に勧めていきたいと思った。
FDAデータベースの解析でケタミン・ミノサイクリン・ジクロフェナク・ボトックス使用者のうつ病報告が少ないことが判明
Population scale data reveals the antidepressant effects of ketamine and other therapeutics approved for non-psychiatric indications
FDAの有害事象報告システム 「FDA Adverse Event Reporting System(FAERS)」で報告された結果を解析。ketamineを使用している患者たちは、他の疼痛治療薬を使用している患者たちより抑うつや痛みの出現が少なかったという。どれくらい少なかったかというと、対数オッズ比で-0.67と-0.41。対数オッズ比について調べてみたが、この数字がどれくらい大きな値なのかわからない、、、有意ではあるようだが。
ケタミンは解離性麻酔薬として用いられるが、依存性や悪夢といった問題があり、使用が簡単な薬剤ではない。日本では近年、麻薬に指定された。
僕はケタミンの麻酔外使用や大麻の医療使用については慎重な立場である。もちろんベネフィットが完全に証明されれば使用を認めていくべきではあると考えるが、まだ時期尚早と考えている。今回の結果も面白い方向性からの情報ではあるが、もっと直接的・科学的解明が進んでからの使用を考えるべきだと思う。
Risk factors and clinical characteristics of the depressive state induced by pegylated interferon therapy in patients with hepatitis C virus infection: A prospective study
インターフェロン治療はC型肝炎の治療に用いられるが、頻度の高い副作用として抑うつがある。頻度が高いのみではなく重症度の高い患者も多いようで、インターフェロン治療をする患者は、治療前に抑うつ傾向がないか精神科医の診察をうけるのが一般的となっている。大学病院に勤めていたころはよくコンサルトを受けて何人もの患者さんに治療前評価を行っていたが、その後抑うつが発症したことはなく、どれくらいの頻度で抑うつが生じるか、どのような抑うつなのかわからないままだった。
今回の論文はインターフェロン治療を受ける患者さんを前向きにフォローしその後の抑うつの出現とそのリスク因子を評価している。69人のインターフェロン治療患者のうち18人(24.3%)が抑うつを発症した。
評価としては「Neuroticism–Extraversion–Openness Five-Factor Inventory」 「the List of Threatening Events Questionnaire」「Beck Depression Inventory (BDI)」を用いて、インターフェロン治療前、2-4週後、さらにその4週後ごとに行っている。
抑うつ発症のピークは治療開始2-8週後と20週以降の2つのピークがあった。リスク因子としては基底のBDIの点数の高さと「neuroticism」だったというが、どちらもORは1.5以下で高くはない。抑うつをきたした人たちでは通常の抑うつのパターンと比べて‘somatic symptoms'が高得点だったという。
24.3%が抑うつ発症というのはおもったより高い頻度だった。今後同様の仕事をする事があればもっと丁寧に患者さんをフォローすべきかもしれない。
http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2575729
ハーバードでの研究。
認知機能が正常な高齢者にアミロイド蛋白の沈着を同定できるアミロイドPETであるPiB-PETを施行。皮質のアミロイドの沈着度合いと「孤独さ(孤独感)」との関係を、年齢、性別、アポリポプロテインEε4、社会経済的状態、うつ、不安および社会的ネットワーク調整した上で調べた。孤独感は3-item UCLA Loneliness Scale にて計量された。
結果はアミロイドの沈着度合いが高いほど孤独感が高いという結果であった。
結論では孤独さ(孤独感)は前アルツハイマー病状態においてアミロイド沈着の症状である可能性があると著者たちは考えている。
感想としては逆に孤独感が脳に悪影響を及ぼしてアミロイド沈着を高めている可能性はないのかと思うが、これは本文では議論されているのであろうか。
Use of lithium and cancer risk in patients with bipolar disorder: population-based cohort study
http://bjp.rcpsych.org/content/209/5/393
リチウムは双極性障害の治療に用いられ、「気分安定薬」と呼ばれる。ナシア・ガミーはリチウムの使用に習熟していないと気分障害治療医として失格だというようなことを述べており、他に双極性障害の治療に使用が可能な薬剤が出てきて入るとはいえ、現在もリチウムは双極性障害治療の主役である。
リチウムはGSK-3と呼ばれる細胞内シグナル伝達物質の活性を抑制する。このシグナル伝達物質はリン酸化されることでシグナル伝達が活性化するが、脳内と他の身体内では異なった情報の伝達をしている可能性がある。というか、細胞内のシグナル伝達物質なので、その細胞がどのような役割をしているのかにかかわらず、その細胞内では情報伝達をする物質として働く。このGSK-3は一部の癌において活性化しているといわれており、癌化のメカニズムの一部に関与している可能性がある。また、リチウムはこのGSK-3の活性を抑制することがわかっている。
この研究ではリチウム内服患者の癌化リスクを保険のデータベースから調べたもので、結果としてリチウム内服患者の癌化のハザード比は0.735と有意に低く、さらに内服量の多い患者ほど癌化リスクが低かった。
リチウムは明らかに双極性障害に効果のある薬剤で、普段から積極的に使用をしている薬剤ではある。ただ、時折意識障害や腎障害、尿崩症などの副作用にびっくりさせられることもある注意が必要な薬剤という側面もある。しかし、主の作用の気分安定作用のみではなく副産物として癌化リスクが低くなるのであれば、さらに処方理由は高まるわけであり、今後も注意しながら必要のある患者さんには積極的に勧めていきたいと思った。
FDAデータベースの解析でケタミン・ミノサイクリン・ジクロフェナク・ボトックス使用者のうつ病報告が少ないことが判明
FDAの有害事象報告システム(FAERS)の全データ800万件解析により、麻酔鎮痛剤ケタミンの使用者には「うつ病」の報告割合が有意に少ないことが判明した(Independent、Scientific Reports)。また、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)のジクロフェナク、抗生物質ミノサイクリン、抗シワ剤ボトックス(ボツリヌストキシン)といった薬剤でもケタミン同様にうつ病報告が少なく、抗うつ作用が示唆された。ミノサイクリンについては「精神症状」「妄想」「せん妄」の報告も少ないことも示されたという。なお、ボトックスの抗うつ作用メカニズムは不明である。これらは因果関係を証明するものではないが、相関関係は有効性を示唆している。
Population scale data reveals the antidepressant effects of ketamine and other therapeutics approved for non-psychiatric indications
FDAの有害事象報告システム 「FDA Adverse Event Reporting System(FAERS)」で報告された結果を解析。ketamineを使用している患者たちは、他の疼痛治療薬を使用している患者たちより抑うつや痛みの出現が少なかったという。どれくらい少なかったかというと、対数オッズ比で-0.67と-0.41。対数オッズ比について調べてみたが、この数字がどれくらい大きな値なのかわからない、、、有意ではあるようだが。
ケタミンは解離性麻酔薬として用いられるが、依存性や悪夢といった問題があり、使用が簡単な薬剤ではない。日本では近年、麻薬に指定された。
僕はケタミンの麻酔外使用や大麻の医療使用については慎重な立場である。もちろんベネフィットが完全に証明されれば使用を認めていくべきではあると考えるが、まだ時期尚早と考えている。今回の結果も面白い方向性からの情報ではあるが、もっと直接的・科学的解明が進んでからの使用を考えるべきだと思う。
Risk factors and clinical characteristics of the depressive state induced by pegylated interferon therapy in patients with hepatitis C virus infection: A prospective study
インターフェロン治療はC型肝炎の治療に用いられるが、頻度の高い副作用として抑うつがある。頻度が高いのみではなく重症度の高い患者も多いようで、インターフェロン治療をする患者は、治療前に抑うつ傾向がないか精神科医の診察をうけるのが一般的となっている。大学病院に勤めていたころはよくコンサルトを受けて何人もの患者さんに治療前評価を行っていたが、その後抑うつが発症したことはなく、どれくらいの頻度で抑うつが生じるか、どのような抑うつなのかわからないままだった。
今回の論文はインターフェロン治療を受ける患者さんを前向きにフォローしその後の抑うつの出現とそのリスク因子を評価している。69人のインターフェロン治療患者のうち18人(24.3%)が抑うつを発症した。
評価としては「Neuroticism–Extraversion–Openness Five-Factor Inventory」 「the List of Threatening Events Questionnaire」「Beck Depression Inventory (BDI)」を用いて、インターフェロン治療前、2-4週後、さらにその4週後ごとに行っている。
抑うつ発症のピークは治療開始2-8週後と20週以降の2つのピークがあった。リスク因子としては基底のBDIの点数の高さと「neuroticism」だったというが、どちらもORは1.5以下で高くはない。抑うつをきたした人たちでは通常の抑うつのパターンと比べて‘somatic symptoms'が高得点だったという。
24.3%が抑うつ発症というのはおもったより高い頻度だった。今後同様の仕事をする事があればもっと丁寧に患者さんをフォローすべきかもしれない。
2017年3月20日月曜日
離婚/結婚とアルコール依存症、精神科薬オーバードーズでの死亡率、SSRI処方率の変化
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16050589?af=R
Divorce and the Onset of Alcohol Use Disorder: A Swedish Population-Based Longitudinal Cohort and Co-Relative Study
離婚するとアルコール依存症になるリスクが男女とも大体3.5倍位になるというスウェーデンの報告。寡婦(夫)でも同じかそれ以上のリスクになるという。
ま、そりゃそうだろうとも思うが、思った以上にインパクトが大きい。離婚したら独りになってだれも面倒見てくれないし、飲酒の注意もしてくれない。それだけじゃなくて時間を持て余すようになって酒に走ってしまうかもしれない。結婚している人は幸せを噛みしめるべきなのかもしれない。また、離婚→アルコール依存→経済的破滅→人生終了となっている人も多いのかもしれない。そのトリガーを引かないためにも夫婦仲は良くしておきたい。
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.15111373?af=R
Effect of Marriage on Risk for Onset of Alcohol Use Disorder: A Longitudinal and Co-Relative Analysis in a Swedish National Sample
逆方向からの論文。結婚するとアルコール依存症の罹患リスクがすご~く下がる。リスク比は男で0.41、女で0.27!!!!大体1/3から1/4になる!!!!
逆に言うとモテない男は家で酒でも飲んでるしか無いという、、、
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16050523?af=R
Morbidity and Mortality Associated With Medications Used in the Treatment of Depression: An Analysis of Cases Reported to U.S. Poison Control Centers, 2000–2014
2000年から2014年の中毒センターからの情報をまとめた論文。薬をオーバードーズした際の死亡率を比較している。複数の薬を服用した症例は検討に加えず、単剤を大量に服用した症例を検討しているようだ。これによると当然三環系抗うつ薬は高い死亡率を示したが、Lithium, venlafaxine, bupropion, quetiapine, olanzapine, ziprasidone, valproic acid, carbamazepine, citalopram が高い死亡率と関係していた。
意外なのは第二世代と呼ばれるような新規の抗うつ薬、抗精神病薬でも高い死亡率と関係していたことで、比較的新しい抗うつ薬であるSSRIなどを使用していても大量服薬にはやはり注意が必要ということのようである。大量服薬リスクの高い患者さんに対しては薬の内容を見直すことも大事だと思うが、この結果では薬の内容を変える以外の対処が必要かもしれないと思った。
http://bjp.rcpsych.org/content/209/5/421
Initiation and duration of selective serotonin reuptake inhibitor prescribing over time: UK cohort study
日本のメディア等では、うつ病の増加とそれに対する安易な抗うつ薬の処方の報道がなされることがある。それはイギリスでも同様のようであり、この研究はSSRIの処方率の変化を研究している。それによると、イギリスでは2001年からSSRIの処方率は大きく変化がないようである。ただし、SSRIで治療を受けていた症例は長期に治療を受けていた可能性があるという。
日本でも同様の傾向があると考えられる。
少なくとも報道の効果を受けてSSRIの処方率は変化がないということは医者はそれほど報道には影響を受けていないということなのだろうか。それとも患者が報道に左右された受診行動を取っていないということなのだろうか。
Divorce and the Onset of Alcohol Use Disorder: A Swedish Population-Based Longitudinal Cohort and Co-Relative Study
離婚するとアルコール依存症になるリスクが男女とも大体3.5倍位になるというスウェーデンの報告。寡婦(夫)でも同じかそれ以上のリスクになるという。
ま、そりゃそうだろうとも思うが、思った以上にインパクトが大きい。離婚したら独りになってだれも面倒見てくれないし、飲酒の注意もしてくれない。それだけじゃなくて時間を持て余すようになって酒に走ってしまうかもしれない。結婚している人は幸せを噛みしめるべきなのかもしれない。また、離婚→アルコール依存→経済的破滅→人生終了となっている人も多いのかもしれない。そのトリガーを引かないためにも夫婦仲は良くしておきたい。
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.15111373?af=R
Effect of Marriage on Risk for Onset of Alcohol Use Disorder: A Longitudinal and Co-Relative Analysis in a Swedish National Sample
逆方向からの論文。結婚するとアルコール依存症の罹患リスクがすご~く下がる。リスク比は男で0.41、女で0.27!!!!大体1/3から1/4になる!!!!
逆に言うとモテない男は家で酒でも飲んでるしか無いという、、、
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16050523?af=R
Morbidity and Mortality Associated With Medications Used in the Treatment of Depression: An Analysis of Cases Reported to U.S. Poison Control Centers, 2000–2014
2000年から2014年の中毒センターからの情報をまとめた論文。薬をオーバードーズした際の死亡率を比較している。複数の薬を服用した症例は検討に加えず、単剤を大量に服用した症例を検討しているようだ。これによると当然三環系抗うつ薬は高い死亡率を示したが、Lithium, venlafaxine, bupropion, quetiapine, olanzapine, ziprasidone, valproic acid, carbamazepine, citalopram が高い死亡率と関係していた。
意外なのは第二世代と呼ばれるような新規の抗うつ薬、抗精神病薬でも高い死亡率と関係していたことで、比較的新しい抗うつ薬であるSSRIなどを使用していても大量服薬にはやはり注意が必要ということのようである。大量服薬リスクの高い患者さんに対しては薬の内容を見直すことも大事だと思うが、この結果では薬の内容を変える以外の対処が必要かもしれないと思った。
http://bjp.rcpsych.org/content/209/5/421
Initiation and duration of selective serotonin reuptake inhibitor prescribing over time: UK cohort study
日本のメディア等では、うつ病の増加とそれに対する安易な抗うつ薬の処方の報道がなされることがある。それはイギリスでも同様のようであり、この研究はSSRIの処方率の変化を研究している。それによると、イギリスでは2001年からSSRIの処方率は大きく変化がないようである。ただし、SSRIで治療を受けていた症例は長期に治療を受けていた可能性があるという。
日本でも同様の傾向があると考えられる。
少なくとも報道の効果を受けてSSRIの処方率は変化がないということは医者はそれほど報道には影響を受けていないということなのだろうか。それとも患者が報道に左右された受診行動を取っていないということなのだろうか。
2017年3月16日木曜日
status dissociatusについて
睡眠時の異常行動についての論文を読んでいて、status dissosicatusという状態名にぶちあたり、よく理解できなかったため勉強した。日本語でこの状態について書かれたものはネット上ではほとんど見つけることができなかったため、ここに記しておく。
人は寝ると睡眠相がⅠ、Ⅱと進んでいく。かつては睡眠相はⅣまで分類されていたが、現在は、Ⅰ.Ⅱ.Ⅲと3つに分けられている。Ⅰは軽眠期であり、覚醒時にみられたα波が消失して低振幅で不規則な脳波になる。Ⅱになると脳波はさらに徐波化し、Kcomplexやspindleと呼ばれる特徴的な脳波を示すようになる。Ⅲになると完全に脳波は徐波化し、δ波が中心となる。
こういった睡眠相に加えて、睡眠には特殊な状態があり、それがREM睡眠である。REM睡眠では覚醒時に近い脳波所見となるが、身体の筋は脱力しており、脳は覚醒に近いが身体は寝ている状態で、この時に人は夢をみているとされる。
こう考えると人の状態には概ね3つの相がある。覚醒、non-REM睡眠(睡眠Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ相)、REM睡眠である。
これらの相は教科書的にはきれいに別れていて各相から相へ順番に移っていくことになっているが、時にオーバーラップしたり、中途半端な状態にとどまったりすること有り、そうすると通常の睡眠と異なる状態や症状を呈することになる。脳波などの所見と筋活動などが、通常の睡眠での状態では睡眠相Ⅰではこういう脳波でこういう筋活動という組み合わせというのが、異なる組み合わせで現れることがある。
state dissociation disordersはこういった覚醒ー睡眠相の通常の組み合わせとは「解離」してしまうことによって起こる病気のことであり、
status dissociatusとはそういった解離状態が長く続いてしまう状態のようである。
MahowaldとSchenckという人たちがこういった状態に興味を持っているようで、多くの論文を残している。彼らによると、下記のようにまとめられるということだ。
1. 覚醒/non-REM コンビネーション
A. 覚醒障害(睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症、混乱性覚醒)
B. Psychogenic dissociation(精神科で言う解離性障害のことだろうか?)
2. 覚醒/REM コンビネーション
A. カタプレキシー、入眠時幻覚、睡眠麻痺
B. レム睡眠行動異常
C. 明晰夢
D. せん妄
3. 覚醒/non-REM/REM コンビネーション
A. Status dissociatus
B. 「パラソムニアオーバーラップ」症候群
4. non-REM/REM コンビネーション
論理的にはありうるが、意識にのぼらない
(Sleep. 1991 Feb;14(1):69-79. Status dissociatus--a perspective on states of being. Mahowald MW, Schenck CH.)
(Sleep Med Rev. 2016 Aug;28:5-17. From state dissociation to status dissociatus. Antelmi Eら)
Psychogenic dissociationとかせん妄の分類が本当にこれが正しいかは正直かなり疑問があるが、、、
Mahowald と Schenckはミネソタのグループで、1980年台から一貫して睡眠時の異常行動や睡眠時の暴力をテーマに活動しているようであり、それ関連の論文はほとんどこの二人が書いている。その中で上記のように睡眠相の解離・オーバーラップ症候群を分けるべきと考えるようになったようだ。
人は寝ると睡眠相がⅠ、Ⅱと進んでいく。かつては睡眠相はⅣまで分類されていたが、現在は、Ⅰ.Ⅱ.Ⅲと3つに分けられている。Ⅰは軽眠期であり、覚醒時にみられたα波が消失して低振幅で不規則な脳波になる。Ⅱになると脳波はさらに徐波化し、Kcomplexやspindleと呼ばれる特徴的な脳波を示すようになる。Ⅲになると完全に脳波は徐波化し、δ波が中心となる。
こういった睡眠相に加えて、睡眠には特殊な状態があり、それがREM睡眠である。REM睡眠では覚醒時に近い脳波所見となるが、身体の筋は脱力しており、脳は覚醒に近いが身体は寝ている状態で、この時に人は夢をみているとされる。
こう考えると人の状態には概ね3つの相がある。覚醒、non-REM睡眠(睡眠Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ相)、REM睡眠である。
これらの相は教科書的にはきれいに別れていて各相から相へ順番に移っていくことになっているが、時にオーバーラップしたり、中途半端な状態にとどまったりすること有り、そうすると通常の睡眠と異なる状態や症状を呈することになる。脳波などの所見と筋活動などが、通常の睡眠での状態では睡眠相Ⅰではこういう脳波でこういう筋活動という組み合わせというのが、異なる組み合わせで現れることがある。
state dissociation disordersはこういった覚醒ー睡眠相の通常の組み合わせとは「解離」してしまうことによって起こる病気のことであり、
status dissociatusとはそういった解離状態が長く続いてしまう状態のようである。
MahowaldとSchenckという人たちがこういった状態に興味を持っているようで、多くの論文を残している。彼らによると、下記のようにまとめられるということだ。
1. 覚醒/non-REM コンビネーション
A. 覚醒障害(睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症、混乱性覚醒)
B. Psychogenic dissociation(精神科で言う解離性障害のことだろうか?)
2. 覚醒/REM コンビネーション
A. カタプレキシー、入眠時幻覚、睡眠麻痺
B. レム睡眠行動異常
C. 明晰夢
D. せん妄
3. 覚醒/non-REM/REM コンビネーション
A. Status dissociatus
B. 「パラソムニアオーバーラップ」症候群
4. non-REM/REM コンビネーション
論理的にはありうるが、意識にのぼらない
(Sleep. 1991 Feb;14(1):69-79. Status dissociatus--a perspective on states of being. Mahowald MW, Schenck CH.)
(Sleep Med Rev. 2016 Aug;28:5-17. From state dissociation to status dissociatus. Antelmi Eら)
Psychogenic dissociationとかせん妄の分類が本当にこれが正しいかは正直かなり疑問があるが、、、
Mahowald と Schenckはミネソタのグループで、1980年台から一貫して睡眠時の異常行動や睡眠時の暴力をテーマに活動しているようであり、それ関連の論文はほとんどこの二人が書いている。その中で上記のように睡眠相の解離・オーバーラップ症候群を分けるべきと考えるようになったようだ。
2017年2月15日水曜日
オメガ3脂肪酸、SSRIと暴力、中絶とメンタルヘルス、いびきと血圧
Omega-3 Prevents Conversion to Psychosis
オメガ3脂肪酸は精神病の発症を予防する
12週間のオメガ3脂肪酸の投与は12ヶ月後の精神病へのconversionを予防するという統合失調症ハイリスク群へのrandomized placebo-controlled studyがあったが、さらにその後のフォローアップを行なったというstudy。平均6.7年のフォローアップで、オメガ3脂肪酸投与群で10%が精神病を発症したのに比べてplacebo群は40%が精神病を発症していた。
ハイリスク群の研究とはいえ、思ったより大きいエフェクトサイズがある。オメガ3脂肪酸ってDHAとかなので、やっぱり魚を食べた方が良いのだろうか。この研究での投与量は一日1.2gとのことであるが、代表的なサプリを調べたところ概ね一日量は400mgに設定されているようだ。結構多い量が投与されている。
これを見て、子供にはなるべくDHA飲ませようと思った。1.2gは多いけど、、、
Selective Serotonin Reuptake Inhibitors and Violent Crime: A Cohort Study
SSRIと暴力的な犯罪との関係を調べた研究。
10年くらい前にSSRIを投与すると若年者で自殺リスクが高まるなどという議論があって、SSRI(特にパキシル)を未成年者には投与しないようにしようという機運が高まった。最近は前ほど切迫感を持ってそういう話を受けることはなくなったけれども、未成年の抑うつにSSRIを処方する医者は現在ほとんどいなくなっていると思われる。そういう古い話を蒸し返すような論文。
15-24,25-34,35-44,44-olderの年齢群では15-24歳の群でのみSSRI投与と暴力的な犯罪傾向に相関が見られたという結果である。
前述の自殺にも繋がるような衝動性の亢進が若年者ではSSRIによって引き起こされるのだろうか。
Women’s Mental Health and Well-being 5 Years After Receiving or Being Denied an Abortion
中絶を「否定された」女性のメンタルヘルス
中絶を行う施設を訪れた女性へのアンケート調査。8日後に聞いたところ中絶できなかった女性の方が、中絶できた女性よりも自己評価、不安の値が高かった。でも、どうも5年後には変わりはなかったという結果?よくわからん。
The Relationship between Snoring Sound Intensity and Morning Blood Pressure in Workers http://dx.doi.org/10.5664/jcsm.6340
いびきの音がでかいと朝の血圧が高い。
いびきがでかい→OSASが重症→血圧が高いということなのだろうか?
オメガ3脂肪酸は精神病の発症を予防する
12週間のオメガ3脂肪酸の投与は12ヶ月後の精神病へのconversionを予防するという統合失調症ハイリスク群へのrandomized placebo-controlled studyがあったが、さらにその後のフォローアップを行なったというstudy。平均6.7年のフォローアップで、オメガ3脂肪酸投与群で10%が精神病を発症したのに比べてplacebo群は40%が精神病を発症していた。
ハイリスク群の研究とはいえ、思ったより大きいエフェクトサイズがある。オメガ3脂肪酸ってDHAとかなので、やっぱり魚を食べた方が良いのだろうか。この研究での投与量は一日1.2gとのことであるが、代表的なサプリを調べたところ概ね一日量は400mgに設定されているようだ。結構多い量が投与されている。
これを見て、子供にはなるべくDHA飲ませようと思った。1.2gは多いけど、、、
Selective Serotonin Reuptake Inhibitors and Violent Crime: A Cohort Study
SSRIと暴力的な犯罪との関係を調べた研究。
10年くらい前にSSRIを投与すると若年者で自殺リスクが高まるなどという議論があって、SSRI(特にパキシル)を未成年者には投与しないようにしようという機運が高まった。最近は前ほど切迫感を持ってそういう話を受けることはなくなったけれども、未成年の抑うつにSSRIを処方する医者は現在ほとんどいなくなっていると思われる。そういう古い話を蒸し返すような論文。
15-24,25-34,35-44,44-olderの年齢群では15-24歳の群でのみSSRI投与と暴力的な犯罪傾向に相関が見られたという結果である。
前述の自殺にも繋がるような衝動性の亢進が若年者ではSSRIによって引き起こされるのだろうか。
Women’s Mental Health and Well-being 5 Years After Receiving or Being Denied an Abortion
中絶を「否定された」女性のメンタルヘルス
中絶を行う施設を訪れた女性へのアンケート調査。8日後に聞いたところ中絶できなかった女性の方が、中絶できた女性よりも自己評価、不安の値が高かった。でも、どうも5年後には変わりはなかったという結果?よくわからん。
The Relationship between Snoring Sound Intensity and Morning Blood Pressure in Workers http://dx.doi.org/10.5664/jcsm.6340
いびきの音がでかいと朝の血圧が高い。
いびきがでかい→OSASが重症→血圧が高いということなのだろうか?
2017年2月1日水曜日
双極Ⅱ型障害の治療での躁転リスク、睡眠薬と自殺リスク、自閉症児の両親のレストレスレッグ
アブストラクトしか読んでないです
Switch Rates During Acute Treatment for Bipolar II Depression With Lithium, Sertraline, or the Two Combined: A Randomized Double-Blind Comparison
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.15040558?af=R
双極2型障害のうつ状態の患者さんに、リーマス、ジェイゾロフト、あるいはその両方を処方してみたという論文。双極性障害の人に抗うつ薬は禁忌に近く、出すと躁転するかrapid cycleになるという可能性が高くて医原性に難しい患者さんをつくってしまう。なのでリーマスを中心にしなければならないとよく言われる。
しかし、この論文では抗うつ薬、リーマス、あるいはそれらのコンビネーション治療でどれも躁転率に変わりがなかったという、感覚や常識に反する結果が出ている。rapid cycleについては検討されていないようなので、やはりrapid cycle化することは考えておかねばならいのではないだろうか。意外な結果だけど、やっぱり先ずはリーマスで治療をしていくことを今後も考えると思う
Hypnotic Medications and Suicide: Risk, Mechanisms, Mitigation, and the FDA
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16030336
ベンゾジアゼピンをはじめとした睡眠薬が自殺リスクをあげるというレビュー論文。以前から不眠は自殺リスクをあげるというのはよく言われていたが。
インクルードされた論文の中では適切に基礎の精神疾患の影響を除外して評価できた論文はなかったということが書いてある。睡眠薬が不眠を改善することによって不眠が原因の自殺リスクを結局下げるのか、睡眠薬の効果で結局総合の自殺リスクが上がるのかはよくわからんようだ。
この論文は本文を読まないと自分の処方行動を変化させるべきかどうかはよくわからないな、、、
ベンゾがパラソムニアを増やして、自殺関連行動を押し上げているのではという記載もある。そうするとそれはただの見かけの自殺関連リスクな訳で、あんまり気にしなくても良いような、、、
Symptoms of Restless Legs Syndrome in Biological Caregivers of Children with Autism Spectrum Disorders
http://www.aasmnet.org/jcsm/ViewAbstract.aspx?pid=30904
まず、「Biological Caregiver」という表現にびっくりした。ggrksしてもほとんどこの論文しか出てこない。これは「両親」ってことだよね??
自閉症スペクトラムの子供を持つ両親がレストレスレッグ症候群を持っていることが多いという論文。さらにレストレスレッグ症候群があると、よりメンタルが病んでいて、夜寝られていないとのこと。ま、当たり前。
abstract内ではどうも遺伝的なものじゃないか、なので自閉症スペクトラムの子達も逆にレストレスレッグ症候群を持っているのではないか、というようなことが書いてある。
なかなか自分の治療行動を直接的に変えてしまう論文はそう多くない
Switch Rates During Acute Treatment for Bipolar II Depression With Lithium, Sertraline, or the Two Combined: A Randomized Double-Blind Comparison
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.15040558?af=R
双極2型障害のうつ状態の患者さんに、リーマス、ジェイゾロフト、あるいはその両方を処方してみたという論文。双極性障害の人に抗うつ薬は禁忌に近く、出すと躁転するかrapid cycleになるという可能性が高くて医原性に難しい患者さんをつくってしまう。なのでリーマスを中心にしなければならないとよく言われる。
しかし、この論文では抗うつ薬、リーマス、あるいはそれらのコンビネーション治療でどれも躁転率に変わりがなかったという、感覚や常識に反する結果が出ている。rapid cycleについては検討されていないようなので、やはりrapid cycle化することは考えておかねばならいのではないだろうか。意外な結果だけど、やっぱり先ずはリーマスで治療をしていくことを今後も考えると思う
Hypnotic Medications and Suicide: Risk, Mechanisms, Mitigation, and the FDA
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2016.16030336
ベンゾジアゼピンをはじめとした睡眠薬が自殺リスクをあげるというレビュー論文。以前から不眠は自殺リスクをあげるというのはよく言われていたが。
インクルードされた論文の中では適切に基礎の精神疾患の影響を除外して評価できた論文はなかったということが書いてある。睡眠薬が不眠を改善することによって不眠が原因の自殺リスクを結局下げるのか、睡眠薬の効果で結局総合の自殺リスクが上がるのかはよくわからんようだ。
この論文は本文を読まないと自分の処方行動を変化させるべきかどうかはよくわからないな、、、
ベンゾがパラソムニアを増やして、自殺関連行動を押し上げているのではという記載もある。そうするとそれはただの見かけの自殺関連リスクな訳で、あんまり気にしなくても良いような、、、
Symptoms of Restless Legs Syndrome in Biological Caregivers of Children with Autism Spectrum Disorders
http://www.aasmnet.org/jcsm/ViewAbstract.aspx?pid=30904
まず、「Biological Caregiver」という表現にびっくりした。ggrksしてもほとんどこの論文しか出てこない。これは「両親」ってことだよね??
自閉症スペクトラムの子供を持つ両親がレストレスレッグ症候群を持っていることが多いという論文。さらにレストレスレッグ症候群があると、よりメンタルが病んでいて、夜寝られていないとのこと。ま、当たり前。
abstract内ではどうも遺伝的なものじゃないか、なので自閉症スペクトラムの子達も逆にレストレスレッグ症候群を持っているのではないか、というようなことが書いてある。
なかなか自分の治療行動を直接的に変えてしまう論文はそう多くない
2017年1月21日土曜日
またちょっと勉強した。医学研究に対する製薬会社の影響。MSLTを受ける人にはdrug screeningを考慮すべき。
Sponsorship bias in the comparative efficacy of psychotherapy and pharmacotherapy for adult depression: meta-analysis
うつ病に関して、薬物療法と精神療法を比べた研究を集めてみたところ、製薬会社がスポンサーしている研究では、「slightly」に薬物療法が優っているという結果が出たというシステマティックレヴュー。
こういったスポンサーがいる研究ではいらぬバイアスがかかるという話題はよく出る話ではある。
しかし、研究はデザインする段階で出したい結果を想定してデザインすることだって多いし、その想定した結果が出やすいようなデザインをする傾向にあるのは当たり前だと思う。それはスポンサーされているかどうかとは微妙にずれた動機付けでバイアスがかかっているということだと思う。
なので、この結果が何を示しているかはよくわからない。お金を出しているから、その出し手に有利な結果が出ていると理解できるのか、それともそういった研究をしようと動機付けた主体が予想した結果が出ているのか、、、、
スポンサーの問題はスポンサーの存在を排除することで科学の純粋性を保つという方針よりは、反論を容易にしたり違う結果の論文を出しやすくすることで議論を深める方向の論文が増えることを目指す方針がいいと思うのだが。
Importance of Urinary Drug Screening in the Multiple Sleep Latency Test and Maintenance of Wakefulness Test
MSLT、MWT:日中の眠気を調べるテスト をやるには尿の中の薬物のチェックをした方がいいぜという論文
amphetamines アンフェタミン, barbiturates バルビツレート, benzodiazepines ベンゾジアゼピン, cannabinoids カナビス(大麻), cocaine コカイン, methadone メタドン(ヘロイン依存症の治療薬), opiates(オピオイド(モルヒネなど))が尿中に出てるかを、MSLTとかMWTとかをやる前にチェックするPSGの直後に調べたという。そしたら、16%の患者さんが陽性で出てしまった。。。
なので尿をチェックしましょうね、、、ということなのだろうが、、、
さすがはオーストラリアの論文。オージーはドラッグに寛容なのですね、、、、
日中の眠気がある人は薬剤の影響下にあるかもみたいなことが書いてあるけど、アンフェタミン(覚せい剤)やコカインは眠気が引きそうな気はするのだが、、、ま、いっか、、、
印象的ではあるけど、日本では役に立たない論文。ベンゾのことだけ調べれば良いのではなかろうか。
うつ病に関して、薬物療法と精神療法を比べた研究を集めてみたところ、製薬会社がスポンサーしている研究では、「slightly」に薬物療法が優っているという結果が出たというシステマティックレヴュー。
こういったスポンサーがいる研究ではいらぬバイアスがかかるという話題はよく出る話ではある。
しかし、研究はデザインする段階で出したい結果を想定してデザインすることだって多いし、その想定した結果が出やすいようなデザインをする傾向にあるのは当たり前だと思う。それはスポンサーされているかどうかとは微妙にずれた動機付けでバイアスがかかっているということだと思う。
なので、この結果が何を示しているかはよくわからない。お金を出しているから、その出し手に有利な結果が出ていると理解できるのか、それともそういった研究をしようと動機付けた主体が予想した結果が出ているのか、、、、
スポンサーの問題はスポンサーの存在を排除することで科学の純粋性を保つという方針よりは、反論を容易にしたり違う結果の論文を出しやすくすることで議論を深める方向の論文が増えることを目指す方針がいいと思うのだが。
Importance of Urinary Drug Screening in the Multiple Sleep Latency Test and Maintenance of Wakefulness Test
MSLT、MWT:日中の眠気を調べるテスト をやるには尿の中の薬物のチェックをした方がいいぜという論文
amphetamines アンフェタミン, barbiturates バルビツレート, benzodiazepines ベンゾジアゼピン, cannabinoids カナビス(大麻), cocaine コカイン, methadone メタドン(ヘロイン依存症の治療薬), opiates(オピオイド(モルヒネなど))が尿中に出てるかを、MSLTとかMWTとかをやる前にチェックするPSGの直後に調べたという。そしたら、16%の患者さんが陽性で出てしまった。。。
なので尿をチェックしましょうね、、、ということなのだろうが、、、
さすがはオーストラリアの論文。オージーはドラッグに寛容なのですね、、、、
日中の眠気がある人は薬剤の影響下にあるかもみたいなことが書いてあるけど、アンフェタミン(覚せい剤)やコカインは眠気が引きそうな気はするのだが、、、ま、いっか、、、
印象的ではあるけど、日本では役に立たない論文。ベンゾのことだけ調べれば良いのではなかろうか。
2017年1月14日土曜日
bumbo
購入。
bumboがあると食事中構わなくても座っていてくれるし、しばらく使用するとお座りも上手になった印象でとても良い。
ただ、座るとウンチが出る。すごい確率でウンチが出る。すごい。
なので、出かける2時間前くらいに座らせてる。出かける前にウンチが出る。便利
2017年1月5日木曜日
Mac book pro 2016 late 買いました
ずーっと様々な不具合がありがながら(http://rollingpsychi.blogspot.jp/2013/06/macbook-pro-mid2010.html、http://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/06/macbook-pro-2010-mid.html、http://rollingpsychi.blogspot.jp/2013/06/macbook-pro-mid2010.html)MacBook Pro 2010 Midを使い続けていたけど、やっとのことで新型が出たので購入。
ずっと待ってました、、、(http://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/02/macbook-pro-2016.html、http://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/03/macbook-pro.html)
13インチ、スペースグレイ、touchbarなし、2.4GHzデュアルコア、16GBメモリ、1T SSD。
ずっと待ってました、、、(http://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/02/macbook-pro-2016.html、http://rollingpsychi.blogspot.jp/2016/03/macbook-pro.html)
13インチ、スペースグレイ、touchbarなし、2.4GHzデュアルコア、16GBメモリ、1T SSD。
箱は相変わらず作りが良い。
スペースグレイはおもったより明るめで正直色味は中途半端だと感じた。
それでもかっこいい。質感良い。軽い。小さい。
2010mid 13inchと比べたら、2016late 13inchはかなり小さい。
写真ではわかりにくいけど、薄さも相当違う。これで性能は3倍位になっているから、満足感はある。
リンゴは光らないのが、、、ちょっと悔しい。
キーボードはやや感触が弱く、その反面タッチ音が大きい。はじめは違和感があった。
タッチパッドはクリック感から何からとても良いと思った。
変換機能は、そんな先読みしてやってくれなくて良いのに、とはじめは違和感があったが、徐々に慣れたら、こんなに便利なものはないと思った。
touchbarはつけなくて正解だったかな、、、
2016年12月29日木曜日
ナーシングホームでの介入、BPSDの患者に対するケアギバーの問題、初産時の母親の年齢と統合失調症発病リスク
ひさびさに色々調べて勉強したので。
Adherence to Continuous Positive Airway Pressure in Existing Users: Self-Efficacy Enhances the Association between Continuous Positive Airway Pressure and Adherence
http://www.aasmnet.org/jcsm/ViewAbstract.aspx?pid=30454
今のボスは睡眠時無呼吸の大家であるが、「CPAPは睡眠時無呼吸の治療のゴールドスタンダードで、他に替わる治療法がない。なので、コンプライアンスを高める努力は決定的に重要である」ということを強調する。
CPAPは一日4時間以上使用するのはなかなかに困難なほど治療アドヒアランスの悪い治療手技であるが、この論文では、その治療アドヒアランスと「Self-efficacy(自己効用感)」との関係を調べているようだ。自己効用感の高い患者ではCPAP圧が高くなってもアドヒアランスに大きな低下がなかったということだろうか。
自己効用感を高める工夫が必要かも。
Impact of Antipsychotic Review and Nonpharmacological Intervention on Antipsychotic Use, Neuropsychiatric Symptoms, and Mortality in People With Dementia Living in Nursing Homes: A Factorial Cluster-Randomized Controlled Trial by the Well-Being and Health for People With Dementia (WHELD) Program
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2015.15010130?af=R
最近、転倒や過鎮静などの問題もあって、社会的に抗精神病薬の高齢者への投与が批判される傾向にあるような気がする。10年以上前は「抗精神病薬を高齢者に投与すると死亡率が2倍になるので慎重に投与」という記載が添付文書に載って、精神科医の処方行動は大きく変化したように思ったのだが、結局一時的なものでそのことは今は殆ど気にしなくなってしまった。でも、似たような問題提起が形を変えて現れる。
この論文では、「antipsychotic review」「social interaction」「exercise」の介入を「person-centered care」と組み合わせてナーシングホームで行ったようだ。
そうしたところ、「antipsychotic review」では抗精神病薬の投与が大きく減ったが、neuropsychiatric symptomは増えた。とのこと。「antipsychotic review」「social interaction」両方やると死亡率が減る。などなどなど
という結果が出たらしい。
ふーん、、、としか言いようがない。やっぱりよっぽど手をかけないと薬は減らせないってことですよね。
Behavioural and psychological symptoms in dementia and the challenges for family carers: systematic review
http://bjp.rcpsych.org/content/208/5/429
BPSDは辛い。認知症患者自身もつらいと思うが、介護する人もとてもつらい。時にはそれでDVにまで至ってしまう家庭もある。
この論文では、ケアされる人ではなく、ケアする人にフォーカスしてシステマティックレビューをしているようだ。
ケアする人が困難を感じるのは、「a sense of a declining relationship」「transgressions against social norms」「underlying beliefs that people with dementia inevitably lose their ‘personhood’」とのこと。大声出したり、暴れたり自体ではないとのことのようだ。
詩的すぎる結果だと思う。文にして解釈すればそうなるのだろうが、現場では暴力を抑えるしか無いように思うのだが、、、「a sense of a declining relationship」「transgressions against social norms」「underlying beliefs that people with dementia inevitably lose their ‘personhood’」のどれも原因は暴力や認知機能低下をもとにする異常行動だと思うのだが。
Evidence for Genetic Overlap Between Schizophrenia and Age at First Birth in Women
http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2500042
最近子供が生まれたので
母親側のage at first birth とSchizophrenia riskをみると、U shapeでSchizophrenia riskがあがるようだ。若すぎても年取りすぎててもだめとのこと。
一番リスクが低い年齢はabstractからは読み取れず。どーせ20歳くらいなのかね。ログインしてPDFダウンロードすれば本文読めるんだけど、それは面倒なので今回はパス。
Adherence to Continuous Positive Airway Pressure in Existing Users: Self-Efficacy Enhances the Association between Continuous Positive Airway Pressure and Adherence
http://www.aasmnet.org/jcsm/ViewAbstract.aspx?pid=30454
今のボスは睡眠時無呼吸の大家であるが、「CPAPは睡眠時無呼吸の治療のゴールドスタンダードで、他に替わる治療法がない。なので、コンプライアンスを高める努力は決定的に重要である」ということを強調する。
CPAPは一日4時間以上使用するのはなかなかに困難なほど治療アドヒアランスの悪い治療手技であるが、この論文では、その治療アドヒアランスと「Self-efficacy(自己効用感)」との関係を調べているようだ。自己効用感の高い患者ではCPAP圧が高くなってもアドヒアランスに大きな低下がなかったということだろうか。
自己効用感を高める工夫が必要かも。
Impact of Antipsychotic Review and Nonpharmacological Intervention on Antipsychotic Use, Neuropsychiatric Symptoms, and Mortality in People With Dementia Living in Nursing Homes: A Factorial Cluster-Randomized Controlled Trial by the Well-Being and Health for People With Dementia (WHELD) Program
http://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/appi.ajp.2015.15010130?af=R
最近、転倒や過鎮静などの問題もあって、社会的に抗精神病薬の高齢者への投与が批判される傾向にあるような気がする。10年以上前は「抗精神病薬を高齢者に投与すると死亡率が2倍になるので慎重に投与」という記載が添付文書に載って、精神科医の処方行動は大きく変化したように思ったのだが、結局一時的なものでそのことは今は殆ど気にしなくなってしまった。でも、似たような問題提起が形を変えて現れる。
この論文では、「antipsychotic review」「social interaction」「exercise」の介入を「person-centered care」と組み合わせてナーシングホームで行ったようだ。
そうしたところ、「antipsychotic review」では抗精神病薬の投与が大きく減ったが、neuropsychiatric symptomは増えた。とのこと。「antipsychotic review」「social interaction」両方やると死亡率が減る。などなどなど
という結果が出たらしい。
ふーん、、、としか言いようがない。やっぱりよっぽど手をかけないと薬は減らせないってことですよね。
Behavioural and psychological symptoms in dementia and the challenges for family carers: systematic review
http://bjp.rcpsych.org/content/208/5/429
BPSDは辛い。認知症患者自身もつらいと思うが、介護する人もとてもつらい。時にはそれでDVにまで至ってしまう家庭もある。
この論文では、ケアされる人ではなく、ケアする人にフォーカスしてシステマティックレビューをしているようだ。
ケアする人が困難を感じるのは、「a sense of a declining relationship」「transgressions against social norms」「underlying beliefs that people with dementia inevitably lose their ‘personhood’」とのこと。大声出したり、暴れたり自体ではないとのことのようだ。
詩的すぎる結果だと思う。文にして解釈すればそうなるのだろうが、現場では暴力を抑えるしか無いように思うのだが、、、「a sense of a declining relationship」「transgressions against social norms」「underlying beliefs that people with dementia inevitably lose their ‘personhood’」のどれも原因は暴力や認知機能低下をもとにする異常行動だと思うのだが。
Evidence for Genetic Overlap Between Schizophrenia and Age at First Birth in Women
http://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2500042
最近子供が生まれたので
母親側のage at first birth とSchizophrenia riskをみると、U shapeでSchizophrenia riskがあがるようだ。若すぎても年取りすぎててもだめとのこと。
一番リスクが低い年齢はabstractからは読み取れず。どーせ20歳くらいなのかね。ログインしてPDFダウンロードすれば本文読めるんだけど、それは面倒なので今回はパス。
2016年6月25日土曜日
Macbook pro 2010 mid のキーチェーンの「ログイン」が読み出し専用になって 困って解決した話
「なにもしていないのにパソコンが壊れた」
のパターン。
いつもつけっぱなしのmacbookを久々に再起動したところ、キーチェーン login が見つかりませんのメッセージが大量に出現し、フェイスブックやgoogle driveなど様々なアプリに自動でログインできなくなった。また、icloudからも再ログインが求められたが、それも正しいパスワードを何度打ち込んでもフリーズするばかりだった。再起動やシャットダウンを繰り返しても症状は消えず。
上記「キーチェーン login が見つかりません」メッセージでgoogle検索をかけたところhttp://d.hatena.ne.jp/tamakiii/20090405/1238952487やhttps://support.apple.com/ja-jp/HT201609にたどり着いた。
しかし、これらから得られる情報では解決できなかった。
まず、keychain first aidが見つからない。→https://origin-discussions-jp.apple.com/thread/10169744?start=0&tstart=0 2015年に削除されたとのこと。で他の方法を探す。
上記の情報に従ってlogin.keychainファイルの再作成を行おうとするが、
Application/keychains フォルダを探してもlogin.keychainファイルが見つからない。system.keychainなどのファイルはあるのだが、login.keychainというファイルが見つからない。。。どこにあるのか検索しても見つからない。
また、キーチェーンアクセスを開いてみると、「ログイン」の項目が「読み出し専用」になっている。という状態だった。
ざっと調べたが、同じ症状の人は見つけられなかった。
パスワードが消えてしまう可能性もあると思ったが、勇気を出してメッセージにある、「リセット」を押して進めてみるがこちらも進められない。
キーチェーンアクセス→環境設定→自分のデフォルトキーチェーンをリセットを押してみるが、こっちも進められない
と完全に行き詰った。
http://blog.enviro-studio.net/?eid=810によるともう一台のmacのキーチェーン情報をもう一台にコピーできるようだ。これを実行してみる。家のmacbook airからデータをコピーしてmacbook proへ。しかし、データが統合できない。macbook proのログイン項目が読み出し専用になっているのだから考えてみれば当たり前。。。
完全に諦めてキーチェーンアクセスから「ログイン」項目を消去することとした。→右クリック→消去であっさり消去されたが、消えただけで何も起こらず。。。再起動してみるが、やはり「キーチェーン login が見つかりません」メッセージが大量に出現
もう一度キーチェーンアクセスをチェックすると再度「ログイン」項目が出現しており、依然として「読み出し専用」になっていた。
ここで再度Application/keychains フォルダを探すと何故かlogin.keychainファイルが出現していた。login.keychainファイルとlogin.keychain.bja???みたいなファイルが2つ。。。フォルダからゴミ箱へ入れようと試みるが、捨てられない。もう一度キーチェーンアクセスから「ログイン」項目を消去したら、login.keychainファイルはApplication/keychains フォルダから消えていた。
キーチェーンアクセスで「読み込み」でlogin.keychain.bja???ファイルを読み込んでみると認識され、読み出し専用ではない通常のキーチェーンとして使用が可能になっていた。あきらめてこのキーチェーンを右クリック→デフォルトキーチェーンに設定としてみた。
再起動したところ「キーチェーン login が見つかりません」メッセージは表示されなくなり、種々のアプリも使用可能になっていた。
ただ、再起動した際には常に「''com.apple.icloudhelper.xpc''がキーチェーン''login.keychain.---''を使おうとしています」というメッセージが出て、パスワードを求められるようになった。これについては諦めた。
謎
まとめ
「キーチェーン login が見つかりません」メッセージが大量に出て、キーチェーンアクセスアプリで「ログイン」項目が「読み出し専用」になっており、Application/keychains フォルダ内にlogin.keychainファイルが見つからない場合
「ログイン」項目をキーチェーンアクセスアプリ上で消去して別のキーチェーンファイルを読み込んでそれをデフォルトキーチェーンに設定すれば解決する。
早くmacbook pro 2016が発売されてほしい、、、
のパターン。
いつもつけっぱなしのmacbookを久々に再起動したところ、キーチェーン login が見つかりませんのメッセージが大量に出現し、フェイスブックやgoogle driveなど様々なアプリに自動でログインできなくなった。また、icloudからも再ログインが求められたが、それも正しいパスワードを何度打ち込んでもフリーズするばかりだった。再起動やシャットダウンを繰り返しても症状は消えず。
上記「キーチェーン login が見つかりません」メッセージでgoogle検索をかけたところhttp://d.hatena.ne.jp/tamakiii/20090405/1238952487やhttps://support.apple.com/ja-jp/HT201609にたどり着いた。
しかし、これらから得られる情報では解決できなかった。
まず、keychain first aidが見つからない。→https://origin-discussions-jp.apple.com/thread/10169744?start=0&tstart=0 2015年に削除されたとのこと。で他の方法を探す。
上記の情報に従ってlogin.keychainファイルの再作成を行おうとするが、
Application/keychains フォルダを探してもlogin.keychainファイルが見つからない。system.keychainなどのファイルはあるのだが、login.keychainというファイルが見つからない。。。どこにあるのか検索しても見つからない。
また、キーチェーンアクセスを開いてみると、「ログイン」の項目が「読み出し専用」になっている。という状態だった。
ざっと調べたが、同じ症状の人は見つけられなかった。
パスワードが消えてしまう可能性もあると思ったが、勇気を出してメッセージにある、「リセット」を押して進めてみるがこちらも進められない。
キーチェーンアクセス→環境設定→自分のデフォルトキーチェーンをリセットを押してみるが、こっちも進められない
と完全に行き詰った。
http://blog.enviro-studio.net/?eid=810によるともう一台のmacのキーチェーン情報をもう一台にコピーできるようだ。これを実行してみる。家のmacbook airからデータをコピーしてmacbook proへ。しかし、データが統合できない。macbook proのログイン項目が読み出し専用になっているのだから考えてみれば当たり前。。。
完全に諦めてキーチェーンアクセスから「ログイン」項目を消去することとした。→右クリック→消去であっさり消去されたが、消えただけで何も起こらず。。。再起動してみるが、やはり「キーチェーン login が見つかりません」メッセージが大量に出現
もう一度キーチェーンアクセスをチェックすると再度「ログイン」項目が出現しており、依然として「読み出し専用」になっていた。
ここで再度Application/keychains フォルダを探すと何故かlogin.keychainファイルが出現していた。login.keychainファイルとlogin.keychain.bja???みたいなファイルが2つ。。。フォルダからゴミ箱へ入れようと試みるが、捨てられない。もう一度キーチェーンアクセスから「ログイン」項目を消去したら、login.keychainファイルはApplication/keychains フォルダから消えていた。
キーチェーンアクセスで「読み込み」でlogin.keychain.bja???ファイルを読み込んでみると認識され、読み出し専用ではない通常のキーチェーンとして使用が可能になっていた。あきらめてこのキーチェーンを右クリック→デフォルトキーチェーンに設定としてみた。
再起動したところ「キーチェーン login が見つかりません」メッセージは表示されなくなり、種々のアプリも使用可能になっていた。
ただ、再起動した際には常に「''com.apple.icloudhelper.xpc''がキーチェーン''login.keychain.---''を使おうとしています」というメッセージが出て、パスワードを求められるようになった。これについては諦めた。
謎
まとめ
「キーチェーン login が見つかりません」メッセージが大量に出て、キーチェーンアクセスアプリで「ログイン」項目が「読み出し専用」になっており、Application/keychains フォルダ内にlogin.keychainファイルが見つからない場合
「ログイン」項目をキーチェーンアクセスアプリ上で消去して別のキーチェーンファイルを読み込んでそれをデフォルトキーチェーンに設定すれば解決する。
早くmacbook pro 2016が発売されてほしい、、、
2016年5月14日土曜日
apple TV買った
コドモが出来るので
ほとんどテレビを見ないうちとしてはいまのところほとんど意味のない装置と化している
コドモができたら写真などをこれで大画面で見る予定。
あるいはディズニーなんかをコドモに見せたりできるかもしれない。
ほとんどテレビを見ないうちとしてはいまのところほとんど意味のない装置と化している
コドモができたら写真などをこれで大画面で見る予定。
あるいはディズニーなんかをコドモに見せたりできるかもしれない。
2016年5月7日土曜日
Revolve camera購入
Revolve camera購入した。
http://www.revolvecamera.com/
Revolve cameraは簡易のスライダードリー。
ビデオを撮影する際に、なめらかにビデオカメラを動かすことが出来る。
スポーツなどの撮影や、シーンに動きを付けたい時に使用されるが、本格的なものは大きくて高価。
このRevolve cameraは頭の良い製品で、普通はレールとその上を滑車で動く装置でスライダードリーは構成されているが、滑車を車輪にしてしまった。
これで簡易的にスライダードリーの機能を再現できる。
妻が妊娠中のため、コドモができたらこれで撮影する魂胆だ。
購入したのは、「basic kit」と「Ball Head Mount」。HPではbasic kitの写真にもball head mountが付いているが、basic kitのみの購入ではついてこず、ball head mountを再度買い直す必要があった。
本格的なレールやモーターでの動作装置も販売されており、本格的なドリーも構成できる。
サイトで購入すると翌日ごろには発送され、特にトラブル無く到着した。送料はたしか35ドル程度だったと思う。
剛性や加工具合はとても良く、製品はアイデアだけではなく質的にも満足できた
basic kitの台車。これだけでも使用は出来なくはなかったが、カメラの位置が低すぎ角度などが調整できないのと、カメラと車輪が角度によっては干渉するので十分な使用は難しかった。

ball head mount
ball head mountをbasic kitの装着したところ
basic kitを買うとこのかばんに入って送られてくる
撮影した動画
2016年4月6日水曜日
アメリカの精神病院に留学していた記憶
アメリカのマサチューセッツ州の精神病院に付属している研究所に2年半留学していた。
マサチューセッツ州にはボストンという町がある。ボストンはアメリカの西海岸にある古都で、ニューヨークから北に200kmくらい。アメリカの歴史はこのボストンの周辺で始まったと言ってもいい。
ボストンは学園都市で、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学という世界でもトップ中のトップの大学を2つも有している。他にもBoston University (Boston collegeというのもある)やタフツ大学もとても有名で音楽大学だとバークリーもボストンにある。
僕が留学していたのはハーバード大学の関連の病院で McLean病院という病院だった。行っている頃は正直つらいことがおおくて、修行だったけど、今思えばそれなりによい経験だったような気もする。帰ってきてからの仕事にはつながっていないけど、、、少なくとも自分はかなり厳しい環境でもがんばってやってのけられて結果が出せる人間だという自信がついた。
それでこのブログで留学に関係する記事をまとめてみたくなった。
VISA関係
J1 ビザの取り方 ビザがないとアメリカには3ヶ月以上は滞在できない。Jビザは多くの留学する研究者が取得するビザ。アメリカ人はせっつかないと仕事をしないということを思い知った
J1ビザの取得のための大使館での面接 緊張した。mystery ranchのデザイナーに会ったのは笑った
行く前の準備
連絡手段 結局プリペイドはほとんど使わなかったけど、初めはやっぱり必要。今ならSIMを買うだけでもよいかもしれない
Bostonでの思い出
雑多な感想 ボストンについてまだ色々なものが新鮮だった頃の感想
sandy 大きな台風が来たし、ローカルライダーには会ったし
ボストン寒すぎ -14度
ダナーのブーツ ボストンでは雪が積もるのでブーツは必須の装備
銃の試射 射撃場に初めて行ってみた
New York旅行 実質的な新婚旅行
車関係
免許取得の思い出 路上試験でめちゃくちゃ怖い思いをした
車の購入方法 やっぱり日本人から買うのが楽
自転車関連
middlesex fells reservation ボストン周辺でのtrail ridingのメッカ
sean burnsはボストン出身 BMXヒーローのsean burnsは南ボストン出身
こうやってみるとちょっとよい思い出に思えてくる
マサチューセッツ州にはボストンという町がある。ボストンはアメリカの西海岸にある古都で、ニューヨークから北に200kmくらい。アメリカの歴史はこのボストンの周辺で始まったと言ってもいい。
ボストンは学園都市で、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学という世界でもトップ中のトップの大学を2つも有している。他にもBoston University (Boston collegeというのもある)やタフツ大学もとても有名で音楽大学だとバークリーもボストンにある。
僕が留学していたのはハーバード大学の関連の病院で McLean病院という病院だった。行っている頃は正直つらいことがおおくて、修行だったけど、今思えばそれなりによい経験だったような気もする。帰ってきてからの仕事にはつながっていないけど、、、少なくとも自分はかなり厳しい環境でもがんばってやってのけられて結果が出せる人間だという自信がついた。
それでこのブログで留学に関係する記事をまとめてみたくなった。
VISA関係
J1 ビザの取り方 ビザがないとアメリカには3ヶ月以上は滞在できない。Jビザは多くの留学する研究者が取得するビザ。アメリカ人はせっつかないと仕事をしないということを思い知った
J1ビザの取得のための大使館での面接 緊張した。mystery ranchのデザイナーに会ったのは笑った
行く前の準備
連絡手段 結局プリペイドはほとんど使わなかったけど、初めはやっぱり必要。今ならSIMを買うだけでもよいかもしれない
Bostonでの思い出
雑多な感想 ボストンについてまだ色々なものが新鮮だった頃の感想
sandy 大きな台風が来たし、ローカルライダーには会ったし
ボストン寒すぎ -14度
ダナーのブーツ ボストンでは雪が積もるのでブーツは必須の装備
銃の試射 射撃場に初めて行ってみた
New York旅行 実質的な新婚旅行
車関係
免許取得の思い出 路上試験でめちゃくちゃ怖い思いをした
車の購入方法 やっぱり日本人から買うのが楽
自転車関連
middlesex fells reservation ボストン周辺でのtrail ridingのメッカ
sean burnsはボストン出身 BMXヒーローのsean burnsは南ボストン出身
こうやってみるとちょっとよい思い出に思えてくる
2016年4月5日火曜日
SONY ハンディカム HDR-CX670
今後生まれてくる子のために購入
SONY ハンディカムHDR-CX670
思ったよりずっと軽い。また、手のひらにすっぽり収まるくらいの大きさで取り扱いもすごく楽。また、細かな設定なしに撮り始めることができて良い。32G
今はiPhoneでも十分良い動画が撮れるのはわかっているが、意外にビデオカメラを買ってしまったほうが手軽なのではと思った。また、長時間録画できることを考えると、スマホだけでは記録が不安。
早く赤ちゃんを撮りたい。。。
2016年4月4日月曜日
佐賀牛 サーロインステーキ
ふるさと納税でゲット
最高級銘柄”佐賀牛”サーロインステーキ200gx2枚
佐賀県上峰町から。
http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/41345
霜降り!
最高級銘柄”佐賀牛”サーロインステーキ200gx2枚
佐賀県上峰町から。
http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/41345
霜降り!
焼いて食って激ウマ
フライパンに乗せるのは本当に一瞬でいい。表面だけ焼いても薄く切ってあるから中まですぐに火が通ってしまう。
2016年4月3日日曜日
天冨久 大森 天丼
感動のうまさ。
土曜、1時ごろ着でならび十人程度。30分待って着席。
ランチメニュー。ランチは11時から14時まで。
天丼、海老天丼が選べるが、海老天丼は海老が4本入っている。天丼も海老が2本入っていて、アナゴかとり天が選べる。値段はどちらも千円。
海老天丼より天丼のほうがお得感があると思った。
ていうか、千円とか安すぎ。ボリューム、味ともに最高点つけられる。
一度サクサクに揚げた後にタレがゆっくりしみこまされているのか?クリスピーな食感がわずかに残っているなかにタレの旨味と食材の旨味がじわっと口に満ちてくる。
率直に感動するレベルだった。
夜はもう少し値段が張るようだが、一度お邪魔したい。
2016年3月23日水曜日
レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて
レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて
読了
医療におけるコミュニケーションを舞台にしたマキャベリズム。(当然褒めている)
医療という世界ではどうしても理念が先行し、得てして理想論がはびこる傾向にある中で、高邁な精神や高い倫理観を有さなくても実行できる方策。イレギュラーな問題が頻出する医療という現場において、問題を下手に大きくしたりしないような方策。どうにもうまくいかない時に、それでも状況が完全にコントロール不能になってしまわないようにするための方策。
決して問題が起こらないようにする、とか、これを実行すれば患者さんが先生を好きになりますよ、というような内容ではない。ある理念があって、それを信じて実行すれば素晴らしい医療や医療における信頼関係が結べる、というような内容ではない。
究極的に患者さんと心と心の通じ合いができず、相手の考えていることがわからない中で医療を行わなければならない。そういう人間が信じられない状況でも活用できる方法論を述べた本。
実践的で「役に立つ」本であるが、その反面、読み終えた後に人間をどのレベルで信じられることが正しいのかという疑問がわき上がってしまう、そんな本。
読了
医療におけるコミュニケーションを舞台にしたマキャベリズム。(当然褒めている)
医療という世界ではどうしても理念が先行し、得てして理想論がはびこる傾向にある中で、高邁な精神や高い倫理観を有さなくても実行できる方策。イレギュラーな問題が頻出する医療という現場において、問題を下手に大きくしたりしないような方策。どうにもうまくいかない時に、それでも状況が完全にコントロール不能になってしまわないようにするための方策。
決して問題が起こらないようにする、とか、これを実行すれば患者さんが先生を好きになりますよ、というような内容ではない。ある理念があって、それを信じて実行すれば素晴らしい医療や医療における信頼関係が結べる、というような内容ではない。
究極的に患者さんと心と心の通じ合いができず、相手の考えていることがわからない中で医療を行わなければならない。そういう人間が信じられない状況でも活用できる方法論を述べた本。
実践的で「役に立つ」本であるが、その反面、読み終えた後に人間をどのレベルで信じられることが正しいのかという疑問がわき上がってしまう、そんな本。
2016年3月22日火曜日
で、macbook pro 2016はどうなるの?
アップルの発表会がありましたね。
iphone SE、ipad proが話題です。apple TVが新しくなるみたいなので、買おうかな、、、と思っています。
しかし、macbook proはいつ発売なのでしょうか?2016年内に発表されるのでしょうか?僕は家のmacbook pro 2010midが瀕死状態なので、新型macbook proを今か今かと待ち遠しく暮らしています、、、
とりあえずニュース、噂をチェック。
http://www.macworld.co.uk/news/mac/2016-macbook-pro-retina-release-date-march-event-uk-3593988/
以下抜粋訳
macbook proの新型が今回の3月21日に発表されるのではないかと期待していた。
appleは毎年この時期にラップトップの新型を発表してきたからだ。
もう直ぐ発表になると予想している。もしかすると別のイベントをアップルは直ぐに開くかもしれない。
もしかすると6月のWWDCを待たないといけないかもしれない。
デザインの大きな変更はないだろう。
とのこと。
結構3月ごろと予想するサイトが多かったように思うのですが、今回はなしだったということで。
いつものことですが、待ち遠しいです。
iphone SE、ipad proが話題です。apple TVが新しくなるみたいなので、買おうかな、、、と思っています。
しかし、macbook proはいつ発売なのでしょうか?2016年内に発表されるのでしょうか?僕は家のmacbook pro 2010midが瀕死状態なので、新型macbook proを今か今かと待ち遠しく暮らしています、、、
とりあえずニュース、噂をチェック。
http://www.macworld.co.uk/news/mac/2016-macbook-pro-retina-release-date-march-event-uk-3593988/
以下抜粋訳
macbook proの新型が今回の3月21日に発表されるのではないかと期待していた。
appleは毎年この時期にラップトップの新型を発表してきたからだ。
もう直ぐ発表になると予想している。もしかすると別のイベントをアップルは直ぐに開くかもしれない。
もしかすると6月のWWDCを待たないといけないかもしれない。
デザインの大きな変更はないだろう。
とのこと。
結構3月ごろと予想するサイトが多かったように思うのですが、今回はなしだったということで。
いつものことですが、待ち遠しいです。
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