2015年12月26日土曜日

Lithiumの腎性尿崩症

炭酸リチウム (Li,商品名リーマス) は気分安定薬として主に躁うつ病に対して用いられるが、副作用として腎性尿崩症がある
http://www.pmda.go.jp/files/000146114.pdf
頻度はおそらく不明。

有名だが忘れがち。
患者さんに多飲、多尿を訴えられていたが、1ヶ月ほどこれに気づかなかった。
状態が安定していて仕事もできているので、採血などしつつ様子を見ているうちに気づいた。他の抗うつ薬も処方されているので、それによる口渇の副作用等によるものかと思っていた。また、睡眠時無呼吸症候群が疑われたり、記憶障害を訴えたりと他の所見もあってそっちに気を取られてしまった。
特におおごとになることもなく気づけてよかった。

副作用の話は頭から抜けがちで、だからこそ教科書等に強調して書かれている。のだが、今回は少し反省すべき。

2016年12月31日追記
Liの口渇多飲は有名だ、やはり見落としやすい。
最近でも一例疑われる症例がありLiを注視したところ改善した。
ただ、Liは替わる薬がなく、今後もどうしても処方しなければならない薬剤である。
このままさらなる副作用が出現せずすぎる良いが、、、


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