読んだ。
やはり中島らもは希有な作家。
ほぼ自身の経験からなる物語はリズムと起伏に富んでいて、正確な知識をブレンドする。医療関係者や医療ジャーナリストでない人間が有している知識レベルでなくて驚いた。
それを流麗かつ無頼な文体で。
僕が嫌いな精神分析的視点を冷たくあしらっているのも良い。
ただ、ご自身はアルコール依存症者の思考パターンの範疇に留まっているように思った。
作中でもその思考パターンが繰り返し表現されている。。。それを自覚の上で表現しているなら太宰並みだけど、どうも無自覚なように感じた。
正直、ガダラの豚とか純粋なフィクションはあんまり面白いと思わなかったけど、、、ルポやコラムの方が得意な人だと思う。
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